コラム

シミとシワは腸内環境悪化のサイン!?紫外線や乾燥だけじゃない肌劣化の原因とは

あら?こんな深いシワと濃いシミあったかしら。

朝、鏡をのぞき込んで、お肌の急降下にびっくり!紫外線対策もお肌の手入れもちゃんとしてるのに、コスメが合わないの…?

いえいえ、ちょっと待ってください!

肌のトラブルと言えば、紫外線や乾燥など外からの受けたダメージを思い浮かべますが、実は、腸の影響が目に見えて現れやすいのがお肌です。

今回は、なぜ腸内環境が肌の劣化を起こすのか、健やかな肌を保つ腸内細菌の働きについて詳しく解説していきます。

 

腸内環境の悪化が肌のダメージに

腸の表面は上皮細胞にびっしりと覆われていますが、腸内環境の悪化でこの上皮細胞に隙間ができ、「リーキーガット(腸漏れ)症候群」と呼ばれる状態に…。

腸から異物の侵入を防ぐため、体内の免疫細胞のうち腸が占める割合は約8割。しかし、本来吸収されるはずのない物質が腸の隙間から大量に体内に入り込むと、免疫細胞がオーバーワークに陥ります。

この免疫機能の暴走が肌を劣化させる一因です。

シワとシミを引き起こす免疫細胞の暴走

免疫細胞が病原菌やバイ菌から私たちを守ってくれているのは、みなさんもご存知の通りです。

免疫細胞には、さらに肌の炎症をしずめたり、紫外線などで傷ついた細胞を排除するなどの働きもあります。

しかし、リーキーガット症候群で免疫機能がオーバーワークに陥ると正常に働きません。本来、紫外線で傷ついた肌の細胞だけをを取り除くはずが、免疫細胞の暴走で正常な細胞にまでダメージを与えます。

その結果、肌はますます紫外線や乾燥などの刺激に弱くなり、シワやシミと言った肌の劣化を招くのです。

腸活が美肌につながる理由とは

腸内環境を整える習慣を取り入れる「腸活」という言葉が一般的になりましたが、まさに、腸の状態は健康と美容を大きく左右すると言っても過言ではありません。

お肌のケアは、保湿と紫外線対策だけでなく、腸の中から整えることが大切です。

私たちの腸の中には、消化酵素だけでは分解できない食物繊維などを利用して「短鎖脂肪酸」を作り出す腸内細菌がたくさん棲んでいます。

短鎖脂肪酸は太りすぎやリーキーガット症候群の予防に役立ったり、腸の働きを正常に保ったりするため、免疫細胞の暴走を防ぎ肌の劣化防止にもつながります。

短鎖脂肪酸についてはこちらの記事でも紹介しています
ダイエットを助けてくれる〇〇とは?

 

これからの腸活は「菌のリレー」が重要

食物繊維やオリゴ糖

納豆菌などの糖化菌が糖に分解

乳酸菌が糖を乳酸に・
ビフィズス菌が糖から短鎖脂肪酸を作り出す

 

これまで腸活といえば食物繊維やヨーグルトなどを食べてお通じを良くすることが注目されてきました。

しかし、体に有益な短鎖脂肪酸などを腸内細菌たちに作ってもらうためには、その菌たちにしっかり働いてもらわなければなりません。

「食物繊維から腸内細菌が短鎖脂肪酸を作り出す」と聞くと、あたかも一つ細菌が食物繊維を分解し短鎖脂肪酸に変えているようなイメージですが、実際は違います。

食物繊維から短鎖脂肪酸を作り出すためには、さまざまな菌がリレーでバトンを繋げるように働いているのです。

ビタミンB1で菌のリレーをサポートしよう

食物繊維は短鎖脂肪酸になる前の段階で、糖化菌の働きで糖に分解されます。その糖を代謝するためにはビタミンB1が必要です。近年の研究でも、腸内細菌と短鎖脂肪酸にビタミンB1が影響していることが明らかになっています。

面白いことにビタミンB1を作り出す腸内細菌もいるそうです。ただ、ビタミンB1を作る菌もいれば、周りの菌が作ったビタミンB1を使う菌もいるので、菌が作り出すだけでは不足する可能性も。

そのため、豚肉や大豆、玄米といったビタミンB1を豊富に含む食材をしっかり食べて、菌たちのリレーをサポートすることが腸活にも役立ちます。

腸活で美しい肌と健康を叶えよう

シワやシミなどのお肌の劣化を感じたら、外側からのケアと同時にご自身の体内にも目を向けてみましょう。

便秘などのお腹の不調があるようなら、腸が弱っている可能性も!

菌の働きをサポートするビタミンB1と、短鎖脂肪酸の素となる食物繊維を意識した食生活で、美肌と健康を手に入れてくださいね。

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