コラム

笑いが病気を遠ざける!毎日に笑いを取り入れるための5つの習慣

最近、声を上げて大笑いしたのはいつですか?

落語、漫才、コント、コメディなど、「お笑い」はお好きでしょうか?

古くから「笑う門には福来る」と言われているように、大きな声で笑うと気持ちがスッキリして元気になりますよね。

実は、「笑いには血圧や糖尿、認知症、うつなど、さまざまな病気に対しての健康効果がある」と近年の研究で分かってきました。笑うだけで病気の予防や改善ができるなんて、笑わなければもったいないですよね。

「たのしいこともないのに笑えない」なんて言わずに、「笑い」のある健やかな毎日を過ごしたいもの。

今回は、毎日笑って過ごすために取り入れたい5つの生活習慣をご紹介します。

 

笑いの健康効果とは


笑いには、大きく4つの効果があると言われています。

・エネルギーを消費する「運動効果」
・こころを穏やかにする「リラックス効果」
・頭を空っぽにする「ストレス解消効果」
・人とつながりやすくなる「コミュニケーション効果」

 

研究の結果、よく笑った後は血糖値が上昇しにくくなったり、血管の状態が改善したりするほか、鎮痛作用、免疫力向上などの効果があることも明らかになってきました。

よく笑う人に共通する特徴

男女4780名を対象に「よく笑っている場面」を調査した結果、「家族や友人との会話中」が最も多く、続いて「テレビを見ているとき」「子供や孫と過ごしているとき」の順に多いと回答があり、女性の方が男性に比べ笑う機会が多いことも分かりました。

さらに、笑うことに関連した生活習慣を調べたところ、「大豆製品を食べる」「1日に1時間以上体を動かしている」「歩く速度が速い」「しっかり眠って休養が取れている」といったことや「魚介類や野菜をよく食べる」といった習慣が笑いにつながっているという結果を得られました。

つまり、人と一緒にいる機会の多い人や会話の多い人、こころと体に良い習慣を行っている人が、よく笑う傾向にあると考えられます。

笑いを増やす生活習慣

いよいよ、よく笑う毎日を過ごすための生活習慣を5つご紹介していきます。日常生活において意識することで、笑いを増やし健康につなげましょう。

笑いのための食習慣

声を出して笑う回数が多い人は、緑黄色野菜、果物、海藻類や小魚、乳製品をたくさん食べ、毎食タンパク質を摂っている割合が多かったというデータがあります。野菜、果物、魚にはうつの予防にも有効な食材です。

食生活は、メンタルや行動にも影響を与えています。肉を多く食べる人は怒りを表しやすい傾向があり、肉を多く食べ続けることで将来的に敵意性が高まります。また、飲酒や喫煙の量が多い人も敵意性が高いです。

主食・魚大豆製品を含む主菜・野菜海藻といった副菜など、栄養バランスのよい食事を摂ることがメンタルのケアにもつながります。

運動習慣と笑いの関係

 

毎日運動する習慣がある人は、運動の習慣がない人に比べて約3倍も笑っているという統計があります。また、「スポーツをしていた」「仕事や家事で体を動かす」「散歩やウォーキングが好き」と回答する人ほどよく笑うという報告もあり、運動が笑う回数にも影響を与えていると考えられます。

笑いを増やすためには1日に20分~30分程度の運動を習慣にすることが理想的。誰かと一緒に行うなら、コミュニケーションが増えるテニスやバドミントン、卓球などの対戦型のスポーツがおすすめです。

一人でマイペースに運動したい方には、ウォーキングやジョギング、サイクリングなどが良いでしょう。一定のリズムを刻みながら動くことで脳が活性化し、幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」の分泌も活発になります。

十分な睡眠でしっかり休息

世界的に睡眠時間が少なく、5人に1人が不眠に悩んでいるという日本人。仕事などで受けたストレスなどの影響が真っ先に現れやすいのが「睡眠」です。

睡眠は単に体を休めるだけでなく、記憶の整理や免疫力の強化など心身のメンテナンスが行われるための時間です。脳の健康にも睡眠が大きく影響しています。

女性看護師299名を対象にした調査では、声を出して笑うことが多い人ほど睡眠時間が長く、睡眠の質も良い傾向にありました。質の良い睡眠と適切な睡眠時間がメンタルに良い影響を与えていると考えられます。

おしゃべりを楽しもう

笑う頻度をアメリカ人と日本人の男女で比較した結果、アメリカ人は男女とも55%もの人が毎日声を出して笑っていたのに対し、日本人女性が51%、日本人男性は39%にとどまりました。

アメリカ人は男女ともによくしゃべります。日本人を見ると男性よりも圧倒的に女性の方がよくしゃべっており、おしゃべりの量で笑いの量が決まると言えるでしょう。

また、誰と一緒に笑っているかも重要です。脳の活性化には長年連れ添った夫婦での会話よりも、友人や知人とおしゃべりしながら笑う方が良いと言われています。ある程度の緊張感が適度な刺激となり、認知症リスクの減少も期待できます。

地域イベントに参加しよう

笑いを維持するために役立つのが地域のネットワークです。地域イベントに参加する機会が多い人ほどよく笑います。また、社会的活動や、友人と週2回以上会うことも笑いを増やす要素となります。

自治会や町内会などの組織運営に協力したり、地域のボランティア活動などに参加することで、いろいろな世代との交流が生まれ会話や笑いの増加も見込めます。

ちょっとした工夫で笑いのある毎日に

今回は、健康のために「笑い」を取り入れるヒントをお届けしました。どれも特別なことではなく、すぐにでも取り入れていただけるものばかりです。良い生活習慣と人間関係が、笑いを増やして私たちの心と体を健やかに整えてくれます。

ぜひ、「フフフ」と笑うような出来事でも、あえて「ハッハッハッハ」と大きな声で笑ってみてくださいね。

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