コラム

子育てがカギ?女性の進化と寿命の秘密

長寿国として世界的にも有名な日本。その寿命は年々伸び続けており、2021年の平均寿命は過去最高を記録。特に女性の平均寿命は87.64歳で、男性の平均寿命よりも約6歳も長くなっています。

男性に比べて女性が長寿なのは日本だけでなく、世界中のどの国でも同様です。これは女性の進化の過程で、人類が繁栄するために男性よりも長生きできるようになったといわれています。

でも、なぜ女性の寿命が延びるよう進化してきたのでしょうか?

女性の寿命が長い理由とは?

「おばあさん仮説」という進化説をご存知でしょうか。生殖年齢を過ぎてからも長期間生きる生物は、哺乳類の中では非常に少ないそうです。しかし、人間には利点がありました。

それは、自分の遺伝子を持った孫の面倒を見ることが人類繁栄に繋がるという点。経験豊富な祖母が子育てに参加することで、より丈夫で健康な生命を育てることを可能にしたという説なのです。

子供や孫のみならず、他人の子供たちにも食糧の提供を積極的に手伝うよう、つまり人類繁栄のため、男性より丈夫で長生きするよう遥か昔から進化をしてきたのですね。

一方、女性が罹りやすい病も…

それなのに、女性に増加している骨粗しょう症。骨の密度が下がることで、骨折したり、歩くときには杖が必要となったりします。

この病気はホルモンと密接な関係が。女性ホルモンが低下することで骨粗しょう症に罹りやすくなってしまうのです。

そのため、カルシウム豊富な食べ物を摂ることが大切。なお子供の場合はとくに思春期までが重要と言われています。

女性が健康であるために

カルシウムが多い食材は、『魚の骨』と思いがちですが、野菜や海藻、木の実、キノコ類にも十分含まれています。やはり白米やパン、麺類などの「白物」や、添加物の多い食品を避け、多様な食物をしっかり臼歯で咀嚼して摂るようにすれば、カルシウムもしっかり補えます。お味噌汁やスープなら、色々な食材を取り入れやすいですね。

人の身体は、負荷が掛かって初めて役立つものが多いと思います。

小さい頃から、たっぷりと公園などで遊ばせ、充分な運動量と日光を浴び、骨を作る骨芽細胞を育てなくてはなりません。

大切な家族と1秒でも永く一緒にいられるよう、いついつまでも健康でありたいものです。

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