コラム

いびきは病気のサイン!大病になる前にチェックを。その2

前回は、なぜ、いびきが起こるのか?そのメカニズムについてお話いたしました。今回はいびきと生活習慣病との関係、いびきの解消法などについてお話いたします。

生活習慣病との関連に注意!

男性のイメージが強いいびき。じつは女性も多くの人が悩んでいます。50歳以降になるとホルモンバランスの乱れから、のど周りの筋肉が低下し、舌が下がってしまうからです。
また、男女問わず中高年のいびきは、生活習慣病との関連が指摘されています。
◆血圧への影響◆
いびきをかくと酸素がうまく取り込めず、血中の酸素濃度が低下して二酸化炭素の濃度が上昇します。
すると、血管が収縮して血圧は上昇、心臓も酸素を補給しようと、心拍数が上がります。


◆糖尿病への影響◆
いびきによる酸欠状態は、糖尿病にも影響します。体内の酸素が不足すると、インスリンの働きが悪くなり、血糖値を上げてしまうからです。
ハーバード大学の調査によると、習慣的にいびきをかく人は健常人と比べ、糖尿病にかかる率が2倍にもなるそうです。

この特徴、当てはまりますか?

いびきでもっとも大きな原因となるのが肥満。太ると舌やのどの内側にも脂肪がつき、上気道が狭くなりやすいのです。
あお向けで寝ると重力で舌などの落ち込みが大きくなり、のどが狭くなります。さらに口が開きやすく、口呼吸になりがちです。とくに肥満体型の人はあお向けで寝ることが多く、いびきをかきやすくなってしまいます。
飲酒によるいびきも注意が必要です。前述のように一時的なものであれば問題ありませんが、毎日飲酒していびきをかいていると、慢性化することがあります。

いびきを解消しよう

軽度ないびきなら自分で予防できます。
◆抱き枕を使って寝る
あお向けで寝ると気道が狭くなるため、横向きに寝るといびきが軽減されます。
ところが、横向き寝にも欠点があります。それは体の下側になる肩や腕に負担がかかり、血行が悪くなったり骨盤の歪みの原因になったりします。それを解消してくれるのが「抱き枕」です。抱きつくことで体はリラックスした体勢になり、心も癒してくれます。
◆口呼吸を防ぐマウステープ
就寝中、口呼吸になる人にお勧めです。口に貼って寝るだけで、鼻呼吸を習慣化させることができます。
睡眠アプリ使って調べると図のようにテープを貼って寝るだけで、深い睡眠が取れていることがわかります。ちなみに言歩木のスタッフは専用のマウステープではなく、22㎜幅の絆創膏で代用し、安価におさえています。

◆便利な睡眠アプリを活用
スマホの普及によって、今ではさまざまな睡眠アプリが公開されています。
私も親類の子供に教えてもらっていくつか使いましたが、なかなか面白いのがポケモンを育てながら自分の睡眠状態を記録するPokémon Sleepと、

睡眠に至るまで、お気に入りの音楽などを聞きながら寝入ることができるZEROAPPの快眠サイクル時計の2種類です。

どちらも眠りの質のほかに睡眠時の音声が録音でき、いびきをかいている、寝言や歯軋りなどの確認もできます。ご興味のある方は一度試されてみてはいかがでしょうか?
なお、どちらのアプリも内課金とありますが、機能は無料バージョンで十分だと思います。
◆鼻孔拡張テープ
陸上競技の選手などもよく使っている鼻の上に貼るテープ。プラスチックバーの反発力で鼻腔を広げ、鼻呼吸をスムーズにします。
鼻から呼吸ができないと自然と口が開いてしまいますので、鼻炎持ちの方や普段から鼻が詰まりやすく、いびきをかいている人にお勧めです。

※睡眠導入剤を使っている人は
睡眠導入剤は、薬が筋肉の緊張をほぐすため、舌などが気道に落ち込み、いびきをかきやすくなります。家族にいびきを指摘されている人は、薬の変更を主治医に相談してみてください。
睡眠時無呼吸症候群は、重症化すると睡眠中に何度も呼吸が止まり、突然死の危険があります。
普段からいびきが気になっている場合は、今回しめした3つの方法を、ぜひ試してみてください。
それでも駄目なら医療機関に相談してみましょう。

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