コラム

健康診断をうまく利用しましょう

春は健康診断の季節です。会社や市町村で行われる健診を受けていらっしゃいますか?松渓は、若い時に自分の健康力を過信した結果、ひどい目にあったことがあります。
コロナにもかからなかったし、風邪も引かず健康には自信がある。今のところ気になることが無いし、面倒くさいから行っていないという方、今年は是非、健診を受けましょう。

健診は病気を未然に防ぐ情報収集

健康診断や検査は、体調が悪くなってから受けるものだと考えがちです。
ところが良性を含めた腫瘍やがん、生活習慣病はみなさんが思っている以上に自覚症状が無いまま進行することが多く、症状が現れたときには満足な治療を受けられない場合があります。
「あの時、健康診断を受けておけば!!」なんて後悔の話もよく聞きますね。
実際、松渓は若さにかまけて、3年ほど会社の健康診断を受けずに「自由を謳歌」し、スキー三昧で遊び呆けていたところ、急に体調が悪化……。

精密検査の結果、直腸に腫瘍ができていました。
幸い良性でしたが、「もし悪性だったら最悪な事態になっていたかもしれない」と担当した医師にひどく怒られました。
その後、別の症状に悩まされることになるのですが、それは別の機会にお話しますね。

・・・閑話休題・・・
認めたくないものだな、自分自身の若さゆえの過ちというものを・・・

健康診断とは、若かりし松渓のような過ちを犯す前、つまり「深刻な事態になる前に発見する」、「将来どんな病気にかかる可能性があるか?」などの予兆や問題点を見つけ、病気を未然に防ぐための情報収集の役割も担っています。

健診で普段の自分をさらけ出す!

さまざまな体の情報が得られる健康診断ですが、間違った方法で受けても意味がありません。健康状態を正確に知るためには、検査を受ける私たちも気をつけないといけないことがあります。

そこで質問! 上表に当てはまるようなことをしていませんか?
検査に備えて、短期間だけお酒や甘い物を制限する人がいますが、これでは何のための健康診断かわかりません。
いつも通りの状態で検査を受けなければ『病の芽』を摘むことができる健康指導の機会を失いますし、悪い生活習慣を続けることにもなります。
さらに気をつけたいのが、健診前の運動。

ふだん運動をしていない人が「少しでも良い数値にしよう」と久しぶりに筋肉を動かすと、痛風の診断基準となる尿酸値や、腎臓の健康度を調べるクレアチニンの数値、AST(GOT)・GPTといった肝機能を診るための数値に影響が出る場合があります。
健康診断の前はいつも通りに過ごし、前日や当日の注意事項を守りましょう。

検査や数値の疑問、あれこれ

毎回受けている健診でも、解らない事って結構ありませんか。いまさら聞けない疑問を解決してみましょう。

ギモンその1
検査前日、アルコールは飲まないほうがいいの?
アルコールは肝臓で分解されるまでに、人によっては数時間から半日かかります。いくらいつも通りと言っても、肝機能を正確に測るため、前日の飲酒は控えましょう。

ギモンその2
検査当日、タバコやガムは禁止ですか?
タバコやガムはカロリーはありませんが、胃壁を刺激して胃液の分泌を促進します。すると胃壁にバリウムが付着しにくくなり、しっかり検査ができない場合があります。
タバコは胸部レントゲン検査や心電図に影響が出ます。くれぐれも吸わないように。

ギモンその3
要経過観察」の判定項目はどうすればいいですか?
「要経過観察」は、今の食事・生活習慣を見直したうえで、「次回、その数値が良くなっているか」を見るためのものです。
『病の芽』が育たぬよう問題点を理解し、生活を改めましょう。

ギモンその4
「血糖値」と「ヘモグロビンA1c(HbA1c)」の違いは?
血糖値とは、採血した時の血液に含まれるブドウ糖の濃度の数値です。ヘモグロビンA1cは過去1~2ヶ月の平均血糖状態を表します。


空腹時血糖が126㎎/dl以上で、ヘモグロビンA1cも6.5%以上ですと、糖尿病と診断されます。どちらか一方だけ基準値を超えた場合は、後日再検査となります。

ギモンその5
A判定であれば健康に問題ない?
コレステロールなどの脂質、γ(ガンマ)-GTPなどの肝機能の数値は、年齢とともに変化しやすい項目です。
A判定でも数値の変動を見ることによって、生活習慣を見直す手掛かりになります。


女性の場合は更年期によるホルモンバランスの変化など、婦人科系の数値で気づいた点はメモしておき、次回の健診に臨みましょう。
健康診断は「自分を知る」基本で、あなたを健康に導く地図のようなものです。ぜひこの地図を日々の健康維持にお役立ていただき、健やかにお過ごしくださいね。

 

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