コラム

老いない体を手に入れよう

不躾な質問ですみません。あなたは何歳まで生きたいですか? 80歳、90歳、100歳でしょうか。私自身は「動けなくなるのが怖いから、長生きしたくないかな~」と思っていました。

でも「80歳になっても、50歳くらいの体を保っていられるなら?」うーん・・だったら、長生きしたい!(笑)。

老化は病気である?

病気とは、周りの人と異なる障害をもつことです。いまは誰もが老いるので、医者は老化を病気だと認めてはくれません。ですが、ある著者は「老化は病気である」と断言しています。

10代なのに体は老人に見えるようになってしまう病があります。もし近い将来、逆に、80歳を過ぎても、8割の人が今の40代の容姿を保ち活動的であれば、残り2割の80歳に見える人は、病気と言えるかもしれません。

DNAと修理屋さん

皮膚などの細胞は、次々と新しい細胞が生まれ、入れ替わります。昔は細胞が生まれ変わる時に、細胞内のDNAを複製する過程でエラーが溜まることで、老化が起きると考えられていました。ビデオテープのように擦り減り、画質が劣るようなものだと。

ところが、DNAはDVDのデジタルデータと同じように、劣化をするものではないと分かったのです。

私たちの細胞が複製される際、DNAは1日に2兆回ほど傷ついているといわれますが、エピゲノムというDNAの修理屋さんが毎日傷を治してくれています。なので、20歳でも80歳でも、自身のDNAは、一生同じものです

動物のクローン実験で、親?が老齢な動物であっても、クローンは若く元気な赤ちゃんとして生まれてきます。そして、クローンのほとんどが長生きをします。

老化の原因は指示ミス

エピゲノムは働き者で、DNAの修理だけでなく、細胞分裂の際に、どんな細胞を作るか指示しているのですが、実はここに問題が…。

放射線、化学物質などにより、DNAが多大な攻撃に晒された時、修理屋さんはその修復だけで手が回らなくなり、細胞を作る際、シワのある肌(細胞)などを作ってしまいます。これが老化です。

なんとかして、この操作ミスを解消してあげれば、老化はとっても遅くなる、というわけですね。

若返りの術

前回、抗酸化物質の話でホルミシス効果を説明しましたが、体を適度なストレスに晒すことで、若返りができます。ちょうどよいストレスがあるとDNAが少し損傷。すると、DNA修復プログラムが適切に働きます。

前号に重複する部分もありますが、プラスαもあるので、お付き合いください。

食べる量と回数を減らす

むかし、食べ物を断つと、体・細胞が休まると言われていました。いまはその逆で、細胞内はせっせと働くということが分かっています。つまり、オートファジーが活発になり、細胞内の再生活動が促されるのです。

食事量が少なすぎても駄目で、カロリーを30%ほど減らした断食・欠食が勧められています。

どんな断食法が一番良いのかわかっていないのですが、月に5日間ほど野菜スープなどで過ごす方法がいいようです。

アミノ酸の摂取を制限

体内で作り出せない9つの必須アミノ酸がなければ、細胞は酵素を作り出せません。酵素は生命に欠かせないものであり、生命活動の源です。肉類には9つの必須アミノ酸が全て含まれており、吸収率もよい。

ところが、私たちが何気なく食べている、ホットドッグやソーセージ、ハムにベーコン(加工肉)には発がん性物質が多く含まれ、結腸・直腸がん、すい臓がん、前立腺がんとの関連が確認されています。

赤身肉にはカルニチンと言う物質が多く含まれ、これが腸内細菌によってTMAOという物質に変換されると、アテローム性動脈硬化のリスクを高め、心臓病の原因になるといわれているとのことです。

一方、植物性のたんぱく質は、これも9つの必須アミノ酸を含んでいますが、取り込める量が限られており、肉に比べると難点です。

ところがさにあらず。健康で長生きのためという観点からすると、吸収率が悪いのは、体に良いのです。

体内でアミノ酸全般が欠乏していたり、どれか1つのアミノ酸が一時的に不足していたりする状態は、サバイバル回路を作動させるのにちょうど良いストレスになるからです。

細胞分裂に使うエネルギーを減らして、細胞の再生のためのオートファジーに振り向けるわけですね。

是非、今月から月に5日の豆類たっぷり野菜スープで、若々しい体を手に入れましょう!

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