コラム

若返りの仕組みとは?

今回ご紹介するのは、若返りの仕組みです。

本来、体が持っているオートファジーの再生能力を最大限に引き出し、細胞内の傷付いた小器官などを修復し、細胞の老化を防止、さらには体を若返らせるための術です。

なお、「オートファジー」は「自ら(Auto)」を「食べる(Phagy)」という意味です。

東工大栄誉教授の大隅良典氏は、世界で初めて分子レベルで、細胞内における分解機能のメカニズム(オートファジー)を解明したのが評価され、ノーベル生理学・医学賞を受賞されました。同じ日本人として嬉しいですね。

その結果、オートファジー研究が世界で飛躍的に発展し、神経変性疾患、がん、加齢に伴う病気などを治療する医療への期待が膨らんでいます。

オートファジーの仕組み

損傷・老化して、そのままでは有害になるミトコンドリアなどの細胞小器官や粒子や、細胞に侵入してきた細菌などを取り除くため、細胞内に膜が現れ、それらをパクパクと包み込んで、「オートファゴソーム」という二重膜構造体を作ります。

すると、やはり細胞の中にある「液胞」や「リソソーム」と融合し、その分解酵素によって不要物は分解され、新たな組織の成分となるアミノ酸、脂肪酸、ブドウ糖などを作り出します。

体内で1日に作られるたんぱく質はおよそ200gですが、人が摂取する量は70gほどしかありません。一体どうやって補っているのでしょう。

それがこのオートファジーという機能です。自分のたんぱく質などを再生しています。

なお、1日絶食すると肝臓の体積は3割ほど縮小するそうです。

3日も絶食すると、死んじゃう? いえいえ、そのまま減り続けることはなく、このオートファジー機能のお蔭で肝臓を再生するよう働きます。

飢餓時にも、たんぱく質のリサイクルを行うので、生体の恒常性維持に役立ちます。

年をとるほど健康に

25歳を過ぎると、身体は「老化」のギヤに入ります。

細胞の働きが変化し、成長ホルモンの分泌は減少。背も足のサイズも伸びないし、筋肉と骨の量も減っていきます。顔の皺が増え、夜更かしをすれば肌艶も悪くなり、体は5㌔10㌔15㌔と重くなり、原因不明のだるさや不眠などを経験します。

これらの兆候が表に出るはるか前より、老化は身体の奥深くで進行しています。変化は一夜にして起きたわけではありません。

いまの日本、女性は平均寿命と健康寿命との差が12年以上。日常生活に制限のある不健康な期間が長いのです。

「年をとるほどに病気になる」のは当たり前のようですが、「年をとるほどに健康になる」のは、思っているほど難しくないようです。

次回はオートファジーを働かすうえで重要な点をお話ししたいと思います。

健康寿命が長ければ、人は人らしく優しくなれるので、人生も楽しくなります。みなさまも一緒に、年をとるほどに健康になりましょう!

 

評価をお願いします

関連記事