コラム

塩分と高血圧の新常識!

ご自身の血圧の数値、把握されていますか?
基準値を下げる事で増大した高血圧の患者数。とはいえ、若くして150を超える方も多くいらっしゃいます。

高血圧は放っておくと、脳梗塞や心筋梗塞といった血管障害の原因となります。
塩分と高血圧は密接な関係にあるといわれてきましたが、近年、新たな事実が判明しました。

高血圧には二つの種類がある

「塩分は控えめに」と言うものの・・・
よく高血圧の人にアドバイスされる言葉ですが、日々の食生活で塩分摂取に気を遣っても改善されない人がいます。そこで注目されたのが、塩分摂取量に応じて血圧が上昇するかどうかという「食塩の感受性」
東京大学医学部の藤田教授の研究により、高血圧には、塩分の影響を受けやすいタイプ(食塩感受性高血圧)と、そうでないタイプ(食塩非感受性高血圧)があることが解りました。

 

① 食塩を取ると血圧が上がる人=「食塩感受性」
「食塩感受性」の高血圧は、これまでの常識通り、塩分を取れば血圧が上がってしまいます。いわゆる「塩分は控えめに」と言われる、従来型の高血圧です。

② 食塩を取っても血圧が上がらない人=「食塩非感受性」
「食塩非感受性」の高血圧は、塩分とは別に原因があるので、食餌療法でいくら減塩しても、高血圧を好転させる事は出来ません。

 

「非感受性」⇒「食塩非感受性」二つの高血圧の患者の比率は 前述の藤田教授の話では、日本人の高血圧患者の比率は、およそ4割が食塩感受性、6割が非感受性だと解説しています。

食塩感受性の人は、腎臓の塩分排せつ機能に問題があるため、血圧が高くなる特徴が見られます。
一方、非感受性の人の場合、塩分排せつ機能は正常なので、無理な減塩は塩分不足を生じ、無気力や疲れやすくなります。

とりあえず減塩!? と叫ばれる理由

食塩の感受性・非感受性が明らかになった今でも、病院では「塩分をとると喉が渇き、水分をたくさん摂る。その結果、血液量が増えて血圧が上昇します。だから塩分を控えましょう」と指導しています。
なぜか? 答えは厚生労働省のホームページに記載されていました。
『今のところ、日常的に簡単に食塩感受性を測る方法はないので、だれでも食塩を減らしたほうがいいとされている』(厚生労働省ホームページ「生活習慣病を知ろう・高血圧」より引用)

とりあえず全員に減塩を指導しておけば間違いは少ないだろうとは、おおざっぱな感じを受けます。
最近は、やみくもに減塩指導や降圧剤を処方するのではなく、ホルモンバランスという点から、高血圧と向き合う医師も増え始めました。

薬で検査数値は良くなるが・・・

国民病とも言われる高血圧。過半数が、減塩・投薬など病院で治療を受けているのに改善しない「コントロール不良高血圧」であるといわれています。
この高血圧は副腎の代謝異常によってホルモンバランスが崩れ、本来、老廃物として排出されるはずの塩分が、血液中に取り込まれるため高血圧を引き起していたのです。
代謝異常を整えるには、食物を消化吸収する胃腸の働きや、血液の循環が正常に機能していなければなりません。


強制的に塩分を体外に排出させたり、血圧の数値を劇的に下げる薬では、身体に負担がかかるのは皆様ご存知の通り。しかも数値が良くなるでけで、根本治療ではありません。

発酵食品を毎日摂ろう!

そこでお勧めなのが発酵の力です。お味噌や納豆といった発酵性大豆食品や、純米酢や黒酢などのさまざまなお酢、さらにはヨーグルトなどに高血圧の改善や予防に効果があることがわかり、注目されています。
発酵食品(飲料)は、毛細血管をしなやかにして血流を改善、不要な老廃物や毒素の自然な排出を促し、代謝バランスを整えるように働きかけますので、血圧の安定が期待できるでしょう。
薬にできることは「症状を取る」ことであって、「病気の元を治してくれる」ものではありません。
薬だけに頼らず、ご自身の持つ自然治癒力を高めるためにも『発酵食品』や『発酵飲料』を上手に活用することが、健康を取り戻す近道といえます。

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