コラム

【水分】隠れ脱水を防ぐ!

梅雨に入り、涼しくもジトっとした日が続いていますね。

とはいえ、雨が上がれば気温もグッと上がり、夏本番がすぐそこまできていることを実感します。いまの涼しさに甘えて油断をしていると、これから待ちうける猛暑の罠にはまってしまいそう…。

夏は冷たいジュースや食べ物が美味しく感じられる季節。しかし、胃腸は冷えを嫌うといわれています。これからの季節は体の火照りを抑えながらも、胃腸を冷やしすぎない料理は冷蔵庫に常備しておきたいところです。

 

体重の60%は水分でできている

『体重の60%は水分でできている』とよく聞きますが、その60%の水分は、体でどのような働きをしているのでしょうか?
摂取した水分は腸などで吸収され、血液などの体液となって全身を循環し、栄養を細胞へと運んでいます。
他にも老廃物を尿として排出し、発汗することで体温調整にも一役かうのです。

ただ、この水分量は性別や年齢、体型によっても変わります。
乳児は体重の75%もが水分です。成人は約60%とされていますが、女性は55%と男性よりも少なく、高齢になるにつれて割合は低くなります。
脂肪組織は筋組織よりも水分の割合が少ないので、痩せ型の人よりも肥満の人のほうが水分量が少ないです。男性より脂肪組織が多い女性のほうが水分量が少ないのも、同じ理由です。

 

水分量が減ると?

水分は体の6割も占めているから、ちょっとくらい減っても大丈夫でしょう?と、思ってしまうかもしれませんが、あなどるなかれ。
水分量が1~2%減れば喉が渇き、4%減ると皮膚の紅潮(こうちょう:顔に血が上り、赤みをおびること)や疲労困ぱいに。8%からけいれんなどの症状がでて、10%を超えると死亡率が高まります。喉の渇きを感じたときから脱水はすでにはじまっています。人にとっての水分摂取は、命に関わる大切なことです。

 

体臭対策の食べものって?

気温が上がると、体温調節のためにツーっと汗が垂れてきますね。
40度近い気温が続く猛暑では、『ツー』どころではありません。
ナイアガラの滝の如く、毛穴という毛穴からの汗がとまらなくなります。
気になるのはTシャツにできた汗ジミだけでなく、体臭も気になってきませんか?

夏はスタミナをつけたくて、お肉料理をしっかりと食べる方も少なくないはず。肉類の消化にはエネルギーをたくさん使います。その分体温が上がり、汗を余計にかきやすくするのです。その汗に含まれるたんぱく質などを皮膚常在菌が分解することで、あの『ツーン』としたニオイを発生させます。
またチーズや牛乳などの動物性脂肪も、ニオイの元をつくる原因となります。

ニオイの元となる食品があれば、ニオイを抑える食品もあります。
まずひとつ目は、ビタミン類やカテキン、ポリフェノールなどが多く含まれる【抗酸化食品】です。たんぱく質や脂質の酸化を防ぎます。
ふたつ目はお酢や梅干しなどの【アルカリ性食品】。乳酸などの産生を抑えてニオイを抑制するのです。疲労回復効果もあるので夏にはピッタリですね。

 

隠れ脱水にご用心!

一日に必要な水分量は、大まかな計算で【体重×40ml】といわれています。この水分量は食事からの分も含まれています。

【自発的脱水】という言葉をご存知ですか?

うだるような暑さやスポーツをした後、大量に汗をかくと「水分を摂らなきゃ!」と、ついつい水やお茶、スポーツドリンクなどをガブ飲みしてしまいがち。すると、体はナトリウムの濃度を下げないよう、自発的に喉の渇きや水分への欲をなくすのです。

汗はかいているのに、水分補給を忘れてしまう。気づかないうちに体内の水分量が減ってしまい、脱水が起きている状態となっています。大切なのは、こまめな水分補給と、発汗で失った栄養をしっかりと食事で摂ることです。

食欲が落ちがちな夏におすすめなのが、たっぷりの夏野菜を調味液に漬けたマリネです。日光をたくさん浴びた夏野菜はビタミン類やミネラルも豊富。お酢の疲労回復効果で暑い夏を乗りきりましょう。

 

おすすめレシピ

▼猛暑に負けるな!!▼

夏のさっぱり香味マリネ

【材料】
きゅうり、トマトなどのお好みの夏野菜。
生姜  6cm1片・マリネ液
オリーブオイル  大さじ3
お酢  大さじ3
ハチミツ  大さじ1
こしょう  小さじ1/4
塩  小さじ1/4

【作り方】
①生姜は皮ごと使用するのでよく洗い、水気を拭いてから千切りにします。

②マリネ液と生姜をボウルに入れ、よく混ぜ合わせます。

③お好みの野菜を食べやすい大きさに切り、マリネ液に浸して冷蔵庫で冷やせば完成です。
※ナスやズッキーニはフライパンやグリルで焼いてから漬けるようにしましょう。

 

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