立春をすぎても、まだまだ厳しい寒さがつづいていますね。
冷え込む夜は、手軽なのに体を芯から温めてくれる鍋料理をよく作ります。
水炊きにはじまり、キムチ鍋、ごま豆乳鍋、ちょっと贅沢にモツ鍋・・・。気づいたら週の半分は鍋だった!なんてことも少なくありません。
いつもは和風な鍋料理が多いですが、さすがに2週目3週目ともなるとレパートリーがなくなるもの。
そこで世界の鍋料理を調べてみると、いろいろと試してみたいレシピがたくさん!
とくに美味しくて栄養満点な鍋レシピ
『カタプラーナ鍋』を今回はご紹介します。
カタプラーナはポルトガルの郷土料理
さて、カタプラーナってはじめて聞くわ!という方も少なくないはずです。
魚介カタプラーナはポルトガル南部の郷土料理で、本来は『カタプラーナ』という
銅でできた円盤型の専用鍋を使用します。
カタプラーナの鍋はフタをした後、取っ手部分でしっかりとロックできるようになっています。
圧力鍋の元祖とも言われているほど
密閉性が高いのが特徴です。
しかし圧力鍋ともいかない、絶妙な具合で食材を蒸し焼きにするカタプラーナ鍋、日本の一般家庭にそのような専用鍋はなかなかないですよね。
我が家にもありません。
なので今回は『カタプラーナ風』でご紹介させていただきます。
なにかと忙しくなる春はストレスなどにより自律神経を崩しやすい時期でもあります。
春の養生は冬の間にため込んだ不要なものを上手に排出すること。
解毒機能をもつ【肝】の働きを高めることが重要になりますが、
すっきりとした柑橘系の酸味はストレスも軽減されてオススメです。
カタプラーナ鍋にレモンをちょっと絞ると、爽やかな香りでさっぱりといただけます。
ただし、胃腸の弱い方は摂りすぎに注意が必要ですよ。
うま味たっぷりカタプラーナ風 鍋のレシピ
①魚介類(エビ、白身魚、あさり、イカなど)は下処理を済ませ、じゃがいも中2個と玉ねぎ1/2個は5mm程度の薄切り、トマト1個は角切り、ニンニク1片はみじん切りにしておきます。
②深めのフライパンにじゃがいもを敷きつめ、玉ねぎ、魚介、トマト、ニンニク、スナップエンドウ10本 の順に重ね入れます。
③塩こしょう少々をして、オリーブオイル大さじ2と白ワイン100ml、水100ml、赤唐辛子少々(苦手な方はなくても可)を加えて中火で15分程度煮込めば完成。
★お好みでレモンを絞ると食欲もUP!
ポルトガルってどんな国?
ヨーロッパ南西端に位置し、スペインと国境を隣接しています。
大西洋に面しているので海の幸を使った料理ばっかり!…と思いきや、じつは肉料理もバリエーションに富んだ国です。
そして日本人には欠かせない『お米』。
ポルトガルはヨーロッパで一番お米を食べる国だと言われています。
日本からポルトガルまでは遠く離れていますが、じつは深い関係があるのだとか。
大航海時代、世界に進出したポルトガルは鹿児島県にある種子島に漂着しました。
その後南蛮貿易がはじまり、互いの文化や学問が伝わったとされています。
日本ではお馴染みの『天ぷら』や『こんぺいとう』は、ポルトガルから伝わったものでもあるんですよ。
意外な『だし文化』
お隣のスペインではオリーブの生産量が世界一ということもあり、ほぼ全ての料理にオリーブオイルが使われています。
なのでポルトガル料理もオイルたっぷり?と誤解されがちですが、意外や意外。
油も少なめでスパイスも優しめ。
だし文化があるので
素材の良さを引き出す和食に近いですね。
では、ポルトガルの『だし』とはどんなものでしょうか。
日本では鰹節や煮干し、昆布、干し椎茸などを使っただしが一般的ですが、ポルトガルでも料理に合わせてだしを使い分けて調理をするようです。
ただ、だしの取り方が日本とはちょっと違っています。
例えば、ポルトガルの家庭料理『たこご飯』。
鍋で玉ねぎとニンニクのみじん切りを炒めて、香りがたったらタコを加えてさっと炒めたら蓋をして弱火でじっくり加熱。
そうすると、たこや玉ねぎから水分が出てうま味たっぷりのだしになるのだとか。
『鴨ご飯』も同様。
鍋にメインの鴨と玉ねぎ、水を入れてアクを取りながらじっくり加熱すると、ご飯を炊き上げるのに欠かせないだしが完成します。
日本と少し異なるところといえば、だしをとったガラも料理の材料のひとつといていただくところでしょうか。
ポルトガル料理、まだまだ奥が深そうです。
この寒さを機に、世界のいろいろな鍋料理にチャレンジしたいですね。
こんにちは、健康管理士の柴田です。小学生の息子はスナック菓子大好き盛り。そうなると、食事での栄養バランスがより一層体をつくる要になっていきます。我が家での食事で気をつけている点、旬の食材をつかったおすすめの料理と、お役立ち情報などを発信できればと思います。