コラム

④サプリメントによる葉酸の過剰摂取に要注意!?

一生を健康体で過ごすには、日々の食事からさまざまな栄養素をバランスよく摂取しなければなりません、な~んてことは誰でも分かっていますよね(笑)。

わたしもコロナ禍で外食を控えるなか自炊に疲れ、プリンやチーズケーキなどのデザートや菓子類にも手を伸ばし…、在宅勤務も増え運動不足…。

スーパーでは出来合いのお惣菜や冷凍食品に頼りきりで「1日の1/2の野菜が摂れる!」というコンビニラーメンや弁当、野菜ジュースでは焼け石に水。
みなさんも、肌荒れや肥満、生活習慣病などのリスクが高まるかもと心のどこかで葛藤しつつ、そんな食生活を送っている方は多いのではないでしょうか。

「だからサプリメントで足りない栄養を補っている」という若者も増えています。
サプリメントをうまく利用すれば健康維持に役立てられますねと書きたいところですが、なかなかどうして、そうも言えないんです。

葉酸サプリの過剰摂取にご用心!

女性向けサプリメントの中で高い人気を集めているのが、葉酸サプリです。葉酸は胎児が3ヶ月までの成長に必須の栄養素で「妊活サプリ」としても知られています。しかも非常に安価で、1ヶ月分が数百円で売られているものもあり、妊娠前から飲み始めている方は多いようです。

ところが、サプリには余計な成分が多く含まれているケースが少なくありません。場合によっては全体の99%以上がまったく関係のない成分である場合もあります。
葉酸を推奨している量は400㎍(㍃㌘)と説明していることろが多いですが、0.4mg、つまり0.0004gです。1日分のサプリの重量が1gだとすると、99.96%は葉酸以外です。

粒のものは固めるための賦形剤を使用、ソフトカプセルはミツロウで作られているものが多く、基本的には無害と謳っていますが、体内で消化されないので成分を吸収できずに排出されるという欠点も指摘されています。
カプセルに入っている油も徐々に酸化していくので、体にいい筈はないような…。

葉酸サプリの広告をみると、不足すると胎児に影響があると必要以上に煽っています。葉酸は多く摂っても問題ない、水溶性で水に流れやすく熱に弱いので不足するのが当たり前のように説明しています。

ところが、不安に駆られ葉酸を過剰に摂取してしまうと、稀ではありますが葉酸過敏症という症状を引き起こし、発熱やじんましん、場合によっては呼吸障害などが考えられるといいます。

そもそも欧米人には不足しがちな葉酸ですが、日本人が口にする野菜や豆類には十分に葉酸が含まれていますので、あえて葉酸サプリを摂る必要はないといわれています。
3人の孫がおりますが、妊娠中の娘には5種以上の野菜たっぷりの味噌汁を勧め、葉酸サプリは摂らせませんでした。

サプリメントを使用する際には、本当にそれが自分に必要なのか、長期で摂っても良いものなのか。そんなことを、今後も折に触れご紹介していきますね。

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