急性副鼻腔炎の場合は抗生物質や炎症を抑える薬や、ネブライザー療法といった蒸気を鼻から吸う治療法があります。
症状が軽いとついつい放置してしまう人もいるかもしれませんが、副鼻腔炎は慢性化しやすい症状です。軽視せずに日頃からしっかり予防しておきましょう。
副鼻腔炎の予防法(後編)
1.副鼻腔炎を予防するには
2.食生活にも注意
蓄膿症の症状とは(前編)
1.これって、副鼻腔炎(蓄膿症)?
2.濃くドロドロの鼻水は要注意
3.鼻と副鼻腔の構造
4.放置すると慢性化
5.増加する「好酸球性副鼻腔炎」
6.虫歯が原因で発症することも
副鼻腔炎を予防するには?
❶風邪をひいたら無理をしないで休む
とにかく風邪を悪化させず、副鼻腔炎に進行しないよう心がけることが大切です。
❷症状があれば、飲酒を控える
風邪の際、アルコールの摂取を避けるのは当然ですが、鼻詰まりを悪化させてはいけません。
お酒を飲むと、毛細血管の血行が促進され粘膜が過敏になり、鼻詰まりの症状が悪化します。 飲酒は絶対に避けましょう。
❸ときどき鼻洗浄をしましょう
鼻洗浄は安全なので風邪や花粉症にも適しています。
❹市販の点鼻薬の使いすぎに注意!
鼻詰まりが煩わしいと、市販の点鼻薬に頼りがちです。しかし市販の点鼻薬の多くは、鼻詰まりを緩和する血管収縮薬で即効性はあるものの、繰り返し使用すると効果が低下し、鼻の粘膜が腫れる副作用があります。
こうした薬による症状は「薬剤性鼻炎」と呼ばれています。市販薬は、寝つけないほどの鼻詰まりに短期間の使用には向いていますが、長期間の継続使用は推奨できません。早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けましょう。
食生活にも注意
副鼻腔炎は炎症系の疾患で、酸化物質が細胞や組織に損傷を与えます。そこで今、医療現場で注目されているのが「抗酸化物質」で、福井大学や順天堂大学などの研究で明らかになっています。
野菜や果物に含まれる多種多彩な「ポリフェノール」が、病気の予防に効果的なのは知られており、耳鼻咽喉科の分野でも治療に使われはじめているのです。
ちなみに発酵酵素には3000種以上の抗酸化成分と500種以上の抗炎症成分が含まれており、毎日の摂取が副鼻腔炎の予防に寄与しているといえるでしょう。
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