コラム

なぜ野菜投資が最強なのか?

あなたは野菜投資をしていますか?

投資といえば金融商品を思い浮かべる人が多いと思いますが、野菜投資というのは、健康であり続けるという利益を得るために野菜を積極的に食べるということです。

長期の視点で考えれば、野菜を食べていれば、働ける期間が延びます。

たとえばドイツで発表された研究では、野菜や果物を多く食べる人は、高血圧、冠状動脈心疾患、脳卒中、ガンのリスクが低減されることに加え、肥満、糖尿病、リウマチにも良い効果をもたらす十分な証拠があることが示されました。

野菜に月1万ほど投資して、20年経過したとします。すると、投資総額は240万円となります。野菜を食べ続けた結果として健康になり、たとえば年収400万円の人が3年ほど働ける期間が延びれば、安く見積もっても1200万円ほどのリターンになります野菜投資のリターンは驚くほど大きいのです。

野菜不足で不健康な生活を送っていると、50代後半からガタが来て、生産性が著しく落ちてしまいます。

頭と体のメンテナンスをし続け、常に全力で健康的に生きていれば、仕事の技術であったり、物事の考え方であったりと、自分にしかできないことを手にすることもできるでしょう。

・長期投資

野菜を食べ続けようと決意しても、結局続かないことはよくありますよね。

なぜ、すぐにやめてしまうのか。それは、野菜の栄養素が実感に変わるまでのタイムラグがあるから。

野菜を食べることによる体調の変化は、すぐには現れません。

しかし、たとえ実感できなかったとしても、あなたの体の細胞が確実にアップグレードされているということをぜひ心に留めておいてください。

そのアップグレードされた細胞が、あなたの知らないうちに病気を防いだり、老化を減速させたり、免疫力を高めたりしてくれているのです体の変化はあるとき突然、確実にやってきます。このことを忘れずに長期投資を続けましょう。

・積立投資

野菜投資で結果を出すためには、野菜のもつ栄養成分を正しく、コツコツと摂取し、効果を積み立てていくことが必要です。

野菜に多く含まれるビタミンC、B群などの水溶性ビタミンは、多く摂りすぎても尿などで体外に排出されてしまうという点に注意してください。つまり繰り越しできないということなので、これらの栄養素は補給し続ける必要があります。

必要な量と質の野菜をバランス良く食べる。これを毎週、毎日、できれば毎食繰り返すことが、野菜の積立投資の理想像であり、最大限のリターンを得るポイントです。

・分散投資

金融の世界でいう分散投資とは、投資する資産、地域、業種などを統一せずに、複数にわけることです。それによって、1つの銘柄が暴落しても他でカバーする、そんなリスクヘッジが期待できるのです。

これを野菜投資に当てはめると、さまざまな野菜を摂取して、摂れる栄養素を分散させようということ。食事全体という大まかなくくりだけではなく、野菜というくくりの中でも、さらに色々な種類の野菜を食べることが大切です。

最強の成分「ファイトケミカル」

ファイトケミカルとは、野菜を含めた植物が敵や紫外線など、外からの攻撃から身を守るために作り出した物質の総称です。
ファイトケミカルは、ポリフェノールなど1万種類もあります。香り成分であったり、色や渋み苦みであったり、辛味やネバネバ成分であったり。

そして、どんな種類のファイトケミカルであっても、共通して言えることがあります。

それが「最強の抗酸化作用」があること。

「活性酸素」という言葉を聞いたことがある方も多いと思います。

年齢とともに活性酸素が増えすぎてしまったときが問題。
活性酸素は、さまざまな物質と結合しますが、数が多すぎると生命活動に必要な物質とも結びつき、軽い症状では、皮膚の細胞が傷つけられ、シミやシワが増えるなど、見た目の老化が激しくなる。
重い症状となると、ガンになりやすくなったり、心筋梗塞、脳梗塞、パーキンソン病、アルツハイマー病、糖尿病、免疫疾患など、恐ろしい病気を引き起こしてしまうのです。

相乗効果で最大効果を発揮

よくテレビ番組などで「○○は糖尿病に効く!」みたいな情報が流されることがありますよね?
あれは正解なようでいて実は間違いです。
糖尿病に効くのは、その1品だけではありません。それぞれの栄養素による異なる働きから糖尿病にアプローチしています。たとえば、バスケットでも、足の速い選手、肉弾戦に強い選手、パスが上手い選手。それぞれ異なった特徴を持つ人が集まってゴールへと導くわけです。症状に対する効果も同じです。さまざまな栄養素が絡み合った相乗効果により最大の成果が生まれるのです。

これは健康についても同様です。安易な道などないのかもしれません。バランスのいい食事や運動を心がけていくことこそ、健康的な生活につながっていくわけですね。

未知の成分と相乗効果

野菜のなにが面白いのか。それは「未知である」ということです。

たとえば、ゴボウ。アルツハイマーの予防の効果があるという研究結果が出ていますが、ゴボウのどの成分が効果をもたらしているのか、まではようやくいくつか発見されたのみで、まだまだ未知の成分ばかりです。

野菜には未知の部分がたくさんあり、これが野菜の素晴らしさです。

薬のような人工物のメカニズムは、科学的に解明されていますが効果には限界があります。しかし野菜は、既知の栄養素と未知の栄養素が相乗効果をもたらすことで、医学を超えて健康を与えてくれるのです。

旬の野菜が持つパワー

野菜は生き物です。生き物にはすべからく旬が存在しています。

では、旬の野菜にどんなメリットがあるのかというと…。

まず、安い!
農林水産省によるとある年の10月1週目のトマトの値段は、1キロ831円ですが、これが8月すなわちトマトの旬の時期になると、1キロ527円にまで下がっています。

これが旬の持つ力です。さらに、もう1つ旬の野菜が持つパワーがあります。

それが美味しさです。

とくに如実に栄養差が出やすいホウレンソウだと、旬の冬と夏ではビタミンCの含有量は3倍も違うのです。

旬の野菜は、安く買える。さらに栄養満点で美味しくいただける。このような良いサイクルで野菜を食べることができれば、どんどん野菜を好きになるでしょう。

国産野菜がベスト

鮮度と栄養価が高い国産野菜を選ぼう

外国産野菜は、船便だと収穫されてから日本に到着するまで数週間。そこから市場や国内での輸送を経て、店頭に並ぶまでに3~4週間かかることもあります。

収穫後4週間も経っているのに見た目が変わらないのはなぜでしょうか?

それは農薬や防腐剤と冷蔵の効果です。いくら見た目はキレイでも、その間に当然鮮度は下がり、それに伴って栄養価も落ちる。さらに、栄養価が低い野菜は味もイマイチです。

安いからと言って外国産野菜を買っても、十分な栄養価が得られず、健康への害も懸念され、おまけに美味しくなかったら野菜が嫌いになってしまう。まさに負のスパイラルに陥ってしまうわけですね。

私たちの周りには安い外国産の食品が溢れていますが、それらがどういう経緯をたどって私たちの口に入るのか、そしてそれが大切な体にどのような影響を及ぼすのか考える必要があるでしょう。
すると、やはり国産野菜が安心です。

鮮度にこだわる

地方ならば産地直送の朝採れ野菜を売っているところもありますから、そういうところを探して買いに行くといいです。見た目が悪いものもあるかもしれませんが、多くの場合鮮度は抜群です。

東京など、都心の場合、自分の生活圏内にいくつもスーパーがあるはずです。ぜひ野菜の売り場をチェックしてみてください。スーパーによって野菜に対する力の入れ方が違うから、結構面白いです。
温度管理がしっかりしているかどうか、萎びた野菜をいつまでも残していないか。乾燥に弱い野菜などは湿度管理ができる冷蔵棚に置いているか、など調べる項目はたくさんあります。

野菜の鮮度を買ってからもキープする方法 

食べるまで冷蔵庫の野菜室に入れておくとよいです。野菜室は3~9度にキープされ、野菜のみずみずしさを保って保存されるので栄養価の低下をかなり抑えることができます。やはり新鮮な野菜を買って、すぐに家で野菜室保存して、その日に食べきるのが栄養素を効率よく自分のものにする一番の方法です。

冷蔵庫に入れるときに一工夫することがおすすめです。

葉物野菜や根菜には成長点と言われる部分があります。キャベツの芯や、大根やにんじんの葉っぱが生えているクビの部分です。収穫後の野菜も、ここから根や葉を伸ばそうとしたりして、自身のもつ養分を使ってしまうのです。

これを止めるために、芯をくりぬいたり、クビの部分を切るなど成長点を切り離すと、栄養価が長持ちします。

規格外野菜のすすめ

ちょっと曲がったキュウリとか、皮に傷がついたナスなどが安く売られているのを見かけたりしますよね。

規格外野菜は、栄養価や味は問題ないのに、形が不揃いだったり傷がついていたりして、市場に流通させてもらえない野菜たちです。

それらの野菜の多くは廃棄されてしまっています。じつにもったいないですよね。

道の駅や地域密着の八百屋さんで安く売られていることがあります。

また、ネットやフリマアプリを使えば農家から直接購入することもできます。

野菜投資で輝かしい未来を

社会生活についても健康についても同じことが言えます。それは今を普通に生きているだけでは未来は何も変わらないということです。

「より健康的に生きる」「もっと豊かに生きる」

将来を見据えた行動を取るからこそ、未来は今より良くなるのです。あなたの輝かしい未来のために、野菜投資を積極的に行ってみてはいかがでしょうか。

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