朝晩と日中の温度差が大きくなるこの時期。鼻がムズムズ、くしゃみを連発…。
そんな症状に心当たりはありませんか?
その正体は、近年注目を集めている「寒暖差アレルギー」かもしれません。
《目次》
1 寒暖差アレルギーとは
2 寒暖差アレルギーの症状
3 アレルギー性鼻炎と風邪の主な症状の違い
4 自律神経の乱れが寒暖差アレルギーの一因にも
5 寒暖差アレルギーの対処法
6 寒暖差アレルギーを予防するには
寒暖差アレルギーとは
一般的に「寒暖差アレルギー」と呼ぶこの症状。アレルギー症状のひとつと思われがちですが、花粉症やハウスダストなどを引き起こすアレルゲンが原因ではないので、正確にはアレルギーではありません。
医学名称は「血管運動性鼻炎」といい、急激な温度差が生じると血管収縮が状況に対応できず自律神経が乱されることで、体調不良が起こると考えられています。
ちなみにラーメンやカレーライスなどを食べたときに、鼻水がツーっとでてしまう。じつはこれも寒暖差アレルギーのひとつ。熱さや香辛料の刺激が鼻粘膜を刺激することで現れます。
このように温度差によってでる症状のことを寒暖差アレルギーと呼んでいます。
寒暖差アレルギーの症状
寒暖差アレルギーではこのような症状があらわれます。
・鼻水・鼻づまり
・くしゃみ
・せき
・頭痛
・蕁麻疹
・食欲減退
自律神経の乱れが寒暖差アレルギーの一因にも
寒暖差アレルギーの原因ははっきりとしていません。急激な温度差で自律神経が乱されることで起こると考えられています。
自律神経は自分の意志とは関係なく、常に働き続けている神経で、内臓や血管などの働きをコントロールし体内環境を整えています。
自律神経には交感神経と副交感神経の2種類があります。
・交感神経
興奮状態やストレスにさらされたときに活発になる神経。交感神経が優位になると血管の収縮、血圧の上昇、心拍数の増加なとがみられます。寒い場所では優位に働くことが多く、カラダの熱を逃がさないように働きます。
・副交感神経
休憩中やリラックスしているときに活発になる神経。副交感神経が優位になると血管の拡張、血圧の低下、心拍数の減少がみられます。 短期間に急激なカラダの温度差を感じると2つの神経バランスが乱れ調整がうまくいなかくなるのです。
寒暖差アレルギーの対処方法は後編「寒暖差に負けないカラダを手に入れよう!」をご覧ください。
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