緑茶を発酵させた紅茶でコロナ対策
発酵茶で一番有名なのは紅茶ですね。
インフルエンザや、なんとコロナウイルスまでも無毒化する効果があり、さらには血圧正常化効果があるんです。
紅茶への発酵過程で生成されるポリフェノールには、全種類のインフルエンザウイルスの感染力を奪い、ウイルスの活動・増殖を抑える働きがあります。
さらに、新型コロナウイルスを無毒化する効果が確認されています。実験によると、ウイルスがたった10秒間紅茶に触れるだけで、10万分の１にまでウイルスの感染力が減少しました。
そのほかにも、血圧上昇を抑える働きや、脳卒中や心臓血管関係の病気になる危険性を少なくする効果もあります。
お茶っ葉ひとつをとってみても、発酵の力とは、本当に凄いということが分かりますね。
腸壁を強化して丈夫な体に
腸壁を丈夫に強く保つために有効な腸内細菌があるそうです。例えば、アッカーマンシア菌と呼ばれる粘性のある腸内細菌。太ったマウスにアッカーマンシア菌を与えたところ、マウスの体重はすぐに減り、血糖値も低下したのです。
困ったことにこのアッカーマンシア菌は年齢とともに自然に減少するという問題があるため、意識的に菌を増やす必要がありそうですね。
中国で人気のプーアール茶という緑茶を発酵させたお茶には、多くの健康効果があることが何世紀も前から知られていますが、なんとアッカーマンシア菌の数を飛躍的に増やし、腸壁を強化する効果があることがわかりました。
美肌と健康を手に入れる
多様なポリフェノールの相乗効果
ポリフェノールは、果物や野菜、穀物、お茶、コーヒー、ワインなど、多くの自然食品に含まれる重要な植物性化合物です。
アンチエイジングに効果のある優れた抗酸化作用を持っており、認知機能を向上させるだけでなく、大気汚染やタバコの煙、アルコールに含まれる有害物質からも体を守ってくれます。
たとえば、果物に含まれるポリフェノール。太陽光によって引き起こされる分子レベルのダメージから肌を守る作用があり、皮膚細胞を防護してくれることがわかっています。
また、コラーゲンの減少や皮膚たんぱく質の分解が抑えられ、弾力性と若々しい外観を維持することができたとの報告もいろいろと確認されています。
多種多様なポリフェノールを摂取することではじめて相乗効果が期待できます。
ただし、高分子のポリフェノールは、腸内細菌が弱っていると吸収されにくいのです。
発酵菌によって分解・低分子化された多種多様なポリフェノールを意識的に摂取することが大切になってきますので、日々、1つだけではなく複数の果物を摂りたいものですね。
ちなみに、狩猟採集生活を送っていた私たちの祖先は、年間２５０種類以上の植物を季節折々に食べていました。これらの植物は菌類と協力して、塊茎や葉、花、果実の中に多くのミネラルや植物ポリフェノールを作り出します。祖先たちは多種多様な植物と菌の偉大な力を借りて大自然を生き抜いていたんだなぁ～と感心します。
健康管理士の笠原です。健康に関する本を読むことが日課です。
将棋・マッサージ・スポーツ観戦など、趣味が多すぎて時間が足りません。
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