いきなり「土を食べよう」なんて言ったら驚いてしまうでしょう(笑)。
でも、世界には土を食べる文化が現存します。何を隠そう、日本にもあったんですよ。
土を食べて菌やミネラルのバランスを取る文化
土を食べると、どんなメリットがあるのでしょうか。じつは、妊婦が土を食べることによって、体内に抗体が作られ、胎児の免疫力が高くなるということがわかっています。
もちろん、いまの日本において、土を食べることは現実的なものではありませんし、汚染物質が染み込んでいる可能性もあり、避けなければなりません。
今回、何の話がしたいかというと、あまりにも清潔さにこだわりすぎることが、逆に健康を害してしまう可能性があるということ。そして、健康を維持するためにはさまざまな細菌を体内に入れ、バランスを保つことが大切、ということです。
清潔さにこだわり過ぎることがアレルギーの原因に
厚生労働省によると、現在、日本人の3人に1人が何らかのアレルギー疾患を抱えているとされています。
食物アレルギーもそのひとつです。あなたが無関心でなければ、何らかの食物アレルギーを抱え、好きなものを食べられないという方も周りにいるはずです。子供のアレルギーも深刻で、給食などみんなと同じメニューを食べられず、心に深い傷を負う子どもたちがたくさんいます。
春先になると花粉症に悩まされるという方も多いのではないでしょうか? 花粉アレルギーは、新しい疾患の一つで、遠い昔にはそうそうありませんでした。日本における花粉症患者の第一号が確認されたのは1963年のこと。栃木県日光市に住む人です。
日光街道には江戸時代以前から有名な杉並木がありますが、それ以前に花粉症のような症状が出たという記録は残されていません。つまり、現代病です。
清潔信仰を見直そう
99.9%除菌!という謳い文句の商品があなたの家にありませんか。清潔さを求めるあまり、ありとあらゆる細菌を殺菌・除菌しようとしています。
病気になれば、ウイルスが原因の風邪の場合でも、菌を殺す抗生物質がよく処方されてしまいます。
こういった生活を続けたことにより、菌に対する抵抗力も備えることができず、私たちは健康を維持するために必要な菌まで失ってしまい、結果として、新しいアレルギー疾患までも生み出すことに繋がってしまったといえるでしょう。
土を食べるのはちょっとやりすぎですが、極端な清潔信仰はやめて、子どもたちが土の上で遊ぶ機会だけは奪ってはなりません。
酵素歴50うん年。
現在、健康・栄養学関係の書物を買い漁り、読むはずが積ん読状態。
飽食の時代、多くの食べ物が「病気へと導く源」になっていることを危惧。
健康には運動も欠かせないと言いつつ、コロナ禍より運動不足。
孫娘に「じぃじぃ、お腹でてるよ」とレッドカードを出される(^ω^)・・・