コラム

⑥私たちは年間13リットルも植物油を飲んでいる!?

健康番組の影響もあり、食生活に注意しているという方も多いのではないでしょうか?  健康的な食生活を心がけるのはすばらしいことです。ですが、気づかないうちに不要なものを過剰に摂取してしまっている、なんてことも少なくありません。

植物油もそのひとつ。もちろん、健康維持のために油も必要なもののひとつですが、過剰摂取は生活習慣病など、さまざまな病気を引き起こす原因となります。そのため、できるだけ油ものを控えるようにしているという方も多いでしょう。

しかし、無意識のうちに見えない油を大量摂取している可能性があるんです。

日本人の植物油摂取量は年々増加し続けている

この50数年で日本人1人あたりの植物油の摂取量は、1日平均で4.5倍の13.5g。また、植物油はさまざまな食品(主に加工食品)にも含まれていますので、これも加算すると36.5gも口にしているといいます

つまり、1人で年間に13リットルも植物油を飲んでいるという計算になります。
右をご覧ください。何ともショッキングな本の表紙、マヨネーズの70%ほどが植物油であることが伝わってきます。
この本を見た時は衝撃で、すぐに購入し一気読み。しばらく油に対して拒絶反応が続きました(笑)。

この50数年、糖尿病やがん、アレルギー、ぜんそく、アトピーなどに苦しむ子供は増加しており、厚生労働省発表によると、国内人口の約2人に1人が何らかのアレルギー疾患に罹患(りかん)しており、さらに増加傾向にあるとみています。

もちろん、その原因のすべてが植物油にあると断言はできませんが、植物油の摂取量の増加にともない、さまざまな病気が増えているという点は無視することができません。

残念ながら、大手の植物油メーカーの多くがテレビや新聞などの大口広告のスポンサーということもあって、このことが報道されることはほとんどありませんが。

油がおいしいと感じる味覚は人間の本能

どうしてこれほどまで多くの植物油が使われるようになったのでしょう? その理由は私たちは油を「おいしい」と感じてしまうためです。

ご存じの通り、脂質はカロリーが高く、身体に蓄えられやすいものです。人間が生きていくためにはエネルギーが必要です。だからこそ、太古より飢餓を乗り越えるためにも、本能的に高カロリーな油を「おいしい」と感じてしまうのです。

飽食の時代になったのは、日本では、ほんの数十年前

人類の歴史を24時間に例えると、日本の飽食の時代は瞬きほどの短い時間です。
人は飢餓飢饉など空腹との戦いのなか、口にすることのできた貴重な食べ物を皮下脂肪に蓄え、いざというときにエネルギーに変えられるよう、しっかりと遺伝子に組み込まれています。

糖質1gが4㌔㌍ですが脂質は9㌔㌍もあり、体に蓄えられやすいので、油が旨いと感じるのは遺伝子の仕業です。

やめられない止まらない
おいしいお菓子の秘密

スナック菓子を食べるのがやめられないという方も多いでしょう。その原因も多量に使用されている油にあります。脳の快楽を操っているのが、ドーパミンという神経伝達物質。食べれば食べるほど、ドーパミンが放出され、止められなくなる、そんなお菓子を作ることこそ、お菓子メーカーの使命です。

売れるお菓子とは、化学調味料と「脂質」「糖質」「塩」の組み合わせで出来ているそうです。お菓子の代表ポテトチップスやチョコレートなど、脂質が30数%を優に超えており、大人も子供も大好きなカレーも同様に30%台、カップラーメンやピザは20%ほどが脂質だそうです。

わたしが生まれた頃は食難の時代であり、『1日1回フライパン運動』という、別名「油炒め運動」なるものが厚生省によって提唱されました。当時はフライパンも珍しく、サラダ油を使った料理を紹介し、カロリー不足を補うのが目的です。そういう意味では、フライパンとサラダ油は栄養不足であった多くの日本人を救ったといえます。

でも、いまの時代は違います。氾濫したサラダ油に多く含まれるリノール酸の過剰摂取が、悪の元凶です。
※②植物油に含まれるリノール酸の危険性をご存じですか?⇦をご参照ください。

久しぶりに上記の本をめくり、あらためて油の過剰摂取は、さまざまな病気などの原因になる可能性が高いことを再認識。みなさまも、油を含むお菓子などはできるだけ控えるようにしてくださいね 😳
※上記の本:「隠れ油」という大問題 のリンクはこちら⇦

 

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