コラム

チョコをちょこっと食べるなら・・・

みなさん、チョコはお好きですか?美味しいですものね~。
ところでバレンタインデーでチョコレートは貰いました? それとも渡しました?
私は貰った数少ない義理チョコを、一気に食べないようにと努めています・・・。
どうしても目の前にあると、なくなるまで食べちゃうんですよね。

さて、私のように「好きだけど、つい食べ過ぎちゃうから我慢している」という人に朗報です。

毎日ダークチョコ(カカオ40%以上のチョコ)を24g摂ると、神経成長因子(NGF)というタンパク質とテオブロミンが増加、認知機能も向上するとの研究・発表があります。
※ちなみに24gというと明治チョコレートの一口タイプで約5枚分になります。

「神経成長因子(NGF)とテオブロミンについて(一言)」

神経成長因子(NGF)とは、

簡単に言うと神経の成長を助けるタンパク質。脳の活性化や老化防止、認知症の予防などにも働きかけるものらしい。

テオブロミンとは、

カカオ豆に含まれる苦み成分の一つ。集中力を高める働きやリラックスが得られる、安眠導入効果があるといわれています。


試験内容はこんな感じ

ダークチョコを食べたら血液中の神経成長因子とテオブロミンが増えるか?
認知機能テストの結果に影響するか?
ということを島根大学医学部環境生理学の住吉愛里先生らのチームが調べてみた!というわけです。

健康に問題のない学生20名(そのうち男子学生は14名)の協力のもと、ランダムに2チーム作りAチームにはカカオ70%のダークチョコを1日24g、Bチームには【カカオが入っていないホワイトチョコ】を1日24.5g食べてもらいます。

その他の条件

・期間は30日間、毎日チョコレートを食べてもらう。

・コーヒーなどカフェイン入りの飲み物は1日3杯まで。

・支給されたチョコ以外のチョコの摂取は禁止。

・検査は毎日チョコを食べる前と食べた後、さらに試験終了から3週間後にも行う。

テスト1(時間は1分間)

テストは、1人ではなく2人(以上)で、相手に確認してもらいながらやりましょう。げらげら笑えること請け合いです(^_-)-☆
行頭に「色」と書かれている行は、漢字に惑わされずに文字の色を読みます。行頭に「読み方」と書かれている行は、文字の色に惑わされずに漢字を読みます。

図1(図をタップすると大きくなります)

※ちなみに図1を使うと別の検査として「あなたの脳年齢」を調べることもできます。
5段目までにかかった時間で測定してみましょう。

20秒以内⇒20代 25秒以内⇒30代 30秒以内⇒40代
35秒以内⇒50代 40秒以内⇒60代 50秒以内⇒70代
テストの結果はあくまで目安。楽しみながら定期的に続ければ、脳が鍛えられます。

1分間休憩したのち、次のテスト2を行います。

 

テスト2(何秒で出来るか)

無作為に並んでいる0~9の数字の中から指示された数字(例えば9が何個あるか)を、何秒間にどれだけ多くチェックできるか調べます。

図2(図をタップすると大きくなります)

1回目:指示された1つの数字

何秒でチェックできたか。

1分休憩

2回目:指示された2つの数字

何秒でチェックできたか。

1分休憩

3回目:指示された3つの数字

何秒でチェックできたか。

【テスト2の各数字の数は

0=14・1=22・2=23・3=16・4=17・5=21・6=21・7=13・8=19・9=14となります】

◆ダークチョコを食べて集中力を高めよう!

結果はダークチョコレートを食べたAチームは、血液中の神経成長因子(NGF)テオブロミンの濃度が上昇し、テスト1で正答数が増加、テスト2では3回目のトライの正答率が向上しました。

さらに3週間後の結果を調べてみると・・・

血液中の神経成長因子(NGF)テオブロミンの濃度もダークチョコレートを食べる前の水準に戻っていましたが、テスト1の正答数は高水準を維持していました。

もともとチョコレートには血圧安定効果やコレステロールの低下、便秘の解消などさまざまな健康効果が知られ、研究されています。

今回の研究の結果からすると、勉強する前や集中力を高めたいときにダークチョコレートを摂るといいかもしれませんね。

ただし過剰摂取は禁物。糖分や脂質を多く含みますので摂り過ぎると肥満の原因になります。チョコレートを食べるときは、食べ過ぎには気を付けましょう。

 

ちなみに今回の研究結果ではホワイトチョコレートにはまったく効果がないとの事。


ホワイトチョコが好きなみなさん、ダークチョコに切り替えてみてはいかがでしょう。

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