コラム

①日本人と外国人でことなる健康常識とは?

日本の医学や栄養学などは「西洋医学」がベースとなっています。テレビや雑誌に書かれている健康常識のほとんどが西洋医学ですね。

江戸時代の漢方医学をポイッと廃し、西洋医学を「医学」としたのは明治時代のこと。外国の軍事力を知り、日本も富国強兵を目指す中で、戦争で負傷した兵士を戦場に戻すため、ケガの処置が得意な西洋医学を取り入れることはメリットが大きく、手術などはとても鮮烈に見えたのでしょう。

一方、中国から取り入れた中医学を、特に江戸時代に日本人に合うようにアレンジし、本場中国を超えたとも言われた日本の漢方医学や薬膳、食養。これら体の中から体質を改善していくという方法が捨てられてしまったのは、今思えばとても残念なことでした。

西洋医学には優れている点はいくつもあります。ところが、近年の研究で、かつて日本人が捨ててしまった医学、健康常識が、私たちにとって重要なものであったことが、国際的な研究で次々と明らかになっています。漢方と薬膳を見直す動きは、世界で広まっています。

■日本人と外国人では遺伝子配列も異なっている!?

人間の身体の神秘を解き明かす上で重要となるのが遺伝子です。私たちの身体は、遺伝子の情報を元として作られています。遺伝子の解析技術の進歩により、2016年ついに日本人の遺伝子配列が解明されました。その結果分かったのは、21,000カ所以上もの遺伝子特異があり、その内半数が日本人特有のものであったという点です。

つまり、日本人と外国人では大きく遺伝子の配列が異なっていることがわかりました。

遺伝子配列が異なるということは、身体のさまざまな点に違いがあるということ。つまり、欧米人には有効であっても、日本人には適していない健康常識も決して少なくないことを指します。

その代表的な例のひとつがオリーブ油の健康効果。オリーブ油には多くのオレイン酸が含まれており、動脈硬化や心臓病を防止するとされてきました。

しかし、日本人は欧米人と比較すると、内臓脂肪がつきやすい人種です。
そのため、オリーブ油を多量に摂取すると、体内に蓄積され、逆に動脈硬化が進みやすくなり、血圧や血糖値も上昇してしまうとの研究が出てきました。

コーヒーにもさまざまな健康効果があると、もてはやされています。
アメリカの研究データによると、1日に2~3杯のコーヒーを飲むことによって健康が維持できるとなっています。

しかし、日本人はコーヒーに多く含まれるカフェインによって、不快な症状を引き起こす遺伝子を持つ人が多いとわかってきたのです。
ちなみに中国の人は、カフェインに強い人がほとんど。同じ東洋人でも違うんですね。

欧米では認められている健康常識も、日本人には逆効果というケースもあるので、今後は日本人のための健康常識を考え直す必要がありそうです。

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