女性の心に火を付けた酵素ブーム…
この10数年、酵素ブームは凄まじいものがありました。それを牽引したのが「ダイエット酵素」。いまより痩せたい!という願望が女性のこころに火を付けました。
残念ながらダイエット酵素の中には、原価を安くするためジュースやお茶で薄めてしまうものもあるので、色付けをするためカラメル色素や、トロミを出すための増粘剤、甘みをつける人口甘味料、腐敗しないための保存料・防腐剤などを添加といった、「酵素」の本道から外れたものが多くあるのも事実です。
酵素を飲めば痩せるんでしょ? と言われるようになりましたが・・・。
ん~、薄めた酵素であれば、単なる栄養不足で、痩せちゃうかも!?そんな残念なお話になる前に、しっかりと正しい「酵素」を知っていただき、美と健康にお役に立てていただきたいです。
今から90年以上前からでしょうか、化学肥料がない時代、日本では農業で使う堆肥に発酵が使われており、それを酵素農法とか酵素肥料などと呼びました。
贅沢に野菜や果物などの植物で作るものも現れ、人が飲める栄養価の高いエキスもそのとき生まれたようです。
いま現存する北海道のメーカーが植物の発酵エキスを「酵素」と名付け、世に広まりました。
わたしは父の影響で酵素を50数年前の5歳のころから飲む、いえ、飲まされ、結構辛かったです(笑)。あっ、でも、その酵素はいいものですよ。
前回お話したように、発酵は日本の文化でもあり、お味噌やお醤油、日本酒などと同じように、酵素は、山野草、野菜、果実や穀類を酵母菌や乳酸菌、麹菌などの消化酵素と代謝酵素の働きにより、数ヶ月から1年以上を掛けて、成分を吸収しやすくするため低分子に分解したり、新しい成分を産み出したものです。
人の腸内細菌の消化酵素と代謝酵素が行っているように、発酵に使う菌の酵素が、消化・分解・合成してくれたもの、つまり菌によって代謝され生まれたものが、植物発酵エキスです。
国産青檸檬の醗酵の様子※早送⇩⇩⇩
健康食品の酵素を正しく言うと、「発酵菌生産物質」あるいは「発酵菌代謝産物」です。
むかし、植物発酵エキスを「酵素」と名付けたのは、発酵菌の酵素の力に感謝をしたからかもしれませんね。
酵素歴50うん年。
現在、健康・栄養学関係の書物を買い漁り、読むはずが積ん読状態。
飽食の時代、多くの食べ物が「病気へと導く源」になっていることを危惧。
健康には運動も欠かせないと言いつつ、コロナ禍より運動不足。
孫娘に「じぃじぃ、お腹でてるよ」とレッドカードを出される(^ω^)・・・