12月も後半に入り、グッと気温が下がり始めました。冬本番の到来、凍てつく寒さにブルっと震えあがるたびに、からだを芯まで温めてくれる「温泉」が恋しくなります。眺めのいい露天風呂につかり、「ああ、極楽極楽♪」そんなシチュエーションを想像するだけで胸が躍りますね。
まだまだ油断はできませんが、コロナがひとまず落ち着き、旅行気分が盛り上がる今だからこそ知っておきたい!今回は、日本人はみんな大好きな温泉の魅力を、あらためてご紹介します。
◉温泉とは・・・
日本には2983ヶ所も温泉地があり、湧出量は毎分250万ℓ。年間約1300万人が楽しむ温泉施設が2万ヶ所以上もあるんです。
そもそも温泉とは源水の温度が25℃以上あり、地中から湧き出る水、水蒸気、その他ガスで定められた規定量以上の化学成分を含むものと「温泉法」で定義されています。
条件を満たした温泉は湯熱作用や水圧、浮力、清浄作用などの物理的効果、温泉の成分が皮膚から体内に吸収されカラダの機能が向上する科学的効果が期待できるんです。すごいですね。
◉戦国武将は温泉マニア?
温泉は医学で治せない傷や病を湯(薬湯)で治すことから「湯治」と呼ばれ親しまれてきました。織田信長や上杉謙信をはじめ、乱世を生き抜いた名だたる武将たちが温泉を訪れ「湯治場」として利用しています。なかでも温泉が大のお気に入りの武田信玄は、兵の傷を早く癒し戦力を復活させるために多くの隠し湯を所有していたそうですよ。
◉温泉好きなら必ず知っておこう!正しい入浴方法
温泉宿の部屋に和菓子やお饅頭があるのは長旅の疲れなどで下がってしまった血糖値を上げるため。空腹状態で湯につかると気分が悪くなってしまう可能性があるので、入浴30分~1時間前に軽く甘いものを食べておくと安心です。
湯に10分程度つかると約500mlもの水分が奪われます。すると血液がドロドロになり血流が悪くなるのでふらつきや吐き気、場合によっては失神してしまうことも。入浴前は15~30分前に、入浴後も脱水症状を防ぐために十分な水分補給をしてください。
ただしアルコールはのぼせたカラダに悪影響を与えることがあるので、汗や火照りがひいてから飲むようにしましょう。
かけ湯はカラダの汚れを落とすのも目的のひとつですが、熱いお湯にカラダを慣らす大切な役割があります。心臓から遠い右足、左足から太もも、腰、お腹、胸、肩、首の順に湯を5~10杯ほどかけましょう。脳卒中や心臓発作の予防につながります。
またのぼせ防止には冷水をしみ込ませたタオルを、露天風呂に入るときは熱い湯をしみ込ませたタオルを頭の上にのせると、気温差で生じる血圧の急上昇を防げますよ。
◉長湯が危険って本当?
じつは長湯がカラダに負担をかけてしまうことをご存じですか。湯につかると体内温度が上昇します。1℃上がるとリラックスした時にあらわれるα脳波がでてストレス解消効果が得られます。しかし2℃以上は血管をつまらせ血栓ができやすくなるので長時間つかるのは危険です。
そんな時には“分割湯”を試してみて。入浴時間を3回に分けて間に5分休憩をとるだけの簡単な入浴法。心臓にかかる負担が減るので体調に不安を抱えている方にもおススメです。
◉ダイエットに効果的な入浴方法
42~43℃の高温湯に先ほどの分割湯の手順で3分つかり5分休憩を3回繰り返す。たったこれだけで1度の入浴で約300~400キロカロリーを消費できます。ただし運動後の入浴は逆効果。運動によって活発になった脂肪分解酵素の活性が下がってしまうので注意してください。
ただ湯船につかるだけでも気持ちのよい温泉ですが、カラダへの効果効能や注意点を知ればより魅力を感じられます。正しい入浴方法で健康的な温泉ライフを楽しんでくださいね。
こんにちは、お客さま担当の田崎です。美味しいお酒とチーズを嗜む至福の時間のため、アラフィフの体に鞭打って頑張っています。言歩木に寄せられるお悩みの解決法や、生活に密接した情報など発信していきますので、よろしくお願いいたします。