私たち人間はずっと変わっていないように思えて、じつはさまざまな変化を遂げています。たとえば日本人の平均身長はこの半世紀で劇的に伸びています。日本人に起きた他の変化に目を向けてみましょう。
日本人の腸は退化しています。「あらら、また腸のお話」といわずにお付き合いください(笑)。
現在、日本人の腸内細菌の数は戦前と比較して、3分の1にまで減少したそうです。菌の種類も人によって、3割から5割も減っているというのです。
私たちは細菌に対して否定的なイメージを持ってしまいがちですが、腸内細菌が私たちの健康を維持してくれているのです。
腸内細菌の数と種類の減少は、私たちに何をもたらしたのでしょう?
アレルギー疾患の主な原因は、腸内細菌の減少
前回取り上げた花粉症や食物アレルギーなどの疾患を抱えている方は、この半世紀で急増しています。春先になると多くの方が花粉対策として外出時にマスクをしているという光景もすっかり当たり前のものとなりましたが、コロナ禍にあってはクシャミをするとぎょっとした目で見られ、なお大変です。
原因は腸にあります。腸内細菌が減少し菌同士のバランスが崩れたことにより、免疫機能の統制がとれなくなり、物質に過剰に反応してしまうなどアレルギーをはじめとした自己免疫疾患が引き起こされやすくなってしまったのです。
腸内細菌のバランスが乱れる原因
ストレスや寝不足、食物繊維の摂取不足、抗生物質の使用、人工甘味料などの添加物・防腐剤などの摂取も、腸内細菌を減らしてしまう原因です。
そして、前回お話した、子どものころから土と触れあう機会が減ってしまったことにより、土壌に含まれるさまざまな菌との接触が極端に減り、腸に取り入れられずに大切な腸内細菌の多様化が拒まれています。野菜もいまではキレイに洗浄されたものしか売っていません。なぜでしょうか。それは土がついてると売れないからです。そういった意味では、自業自得かもしれません。
腸内細菌のバランスが崩れてしまうと、アレルギーなどの自己免疫疾患を引き起こすだけでなく、悪玉菌や病原菌などの増加を招く可能性も高まります。
その結果、毒素や雑菌などが直接血液に流れ込む「腸漏れ」(リッキーガット)という症状を引き起こし、さらなる拍車がかかります。
それすなわち、さまざまな健康被害や疾患を引き起こす負のスパイラルです。
夏休み中、孫たちが何度もお泊りにきます。朝と夕、犬と一緒に公園へ。家の前では大縄跳びや道路にチョークでお絵かきなど、なるべく地に触れるよう過ごしてもらっています。
じぃじぃは汗だくで大変ですが、可愛い孫たちの腸のためにがんばります(*^^*)
酵素歴50うん年。
現在、健康・栄養学関係の書物を買い漁り、読むはずが積ん読状態。
飽食の時代、多くの食べ物が「病気へと導く源」になっていることを危惧。
健康には運動も欠かせないと言いつつ、コロナ禍より運動不足。
孫娘に「じぃじぃ、お腹でてるよ」とレッドカードを出される(^ω^)・・・