コラム

①発酵と酵素の関係?

人間の酵素

人は誰でも酵素を持っています。
食べ物を消化するのは、唾液胃液膵液腸液などに含まれる酵素で、たんぱく質糖質脂質を分解していますよね。これが消化酵素です。

この消化酵素で分解された栄養素は、主に小腸から毛細血管やリンパ管へと吸収され、臓器や胸管などを通り、全身の組織、細胞に届けられます。

それに対し、代謝酵素というものがあります。細胞、そして細胞内の酵素がエネルギーを作ったり、老廃物を分別したり、ケガや病気を治すため細胞を再生させたりするなど、活躍しています。
心臓が動くのも呼吸をするのにも、酵素が働かないと私達は生きていけません。これは代謝酵素のおかげです。

これら消化酵素と代謝酵素は、人間だけでなく、もちろん動物も持っています。牛さんだってネズミちゃんも、そしてアリさんやバッタさんだって持っています。

では、もっと小さい細菌、微生物はどうでしょう?
そう、とうぜん、持っています!
物を食べて活動し生きていくには、消化酵素と代謝酵素が必要だからです。

菌の酵素とは!?

細菌、微生物のお話をしましょう。
皆さんが良く耳にする私たちの腸内細菌。いろいろな菌がいます。

彼らは、人が食べたものを食事とし、彼ら自身の消化酵素で分解し、さまざまな代謝酵素で様々な物質を作り出します。

小腸の上の方に棲む酵母菌は、ビタミンB群をはじめ様々な栄養素を作ります。
その下方に棲む乳酸菌は、ビタミンCや腐敗を防ぐ乳酸や酪酸などの有機酸を作ります。

このように、菌によって生み出されたものを生産物質あるいは代謝産物と呼びます。

食べたものは、腸から吸収され血管に運ばれますが、人の血液は消化酵素によって作り出されたものだけではなさそうですね。

じつは!

血液の40%が、腸内細菌の作ってくれたものなんです。そう、私達の消化酵素がしてくれたもの以外に、40%もの成分が、腸内細菌の生産物質なんです。これらが私たちの血となり肉となり、生きる力を与えてくれています。

細胞や血液の酸化を防ぐポリフェノールフラボノイドなどの植物のファイトケミカルは、分子が長く大きくて腸壁を通ることが出来ないものも数多くあります

人が分解できない成分を腸内細菌が分解し小さくすることで、腸から血管に吸収でき、細胞へ届けます。

腸内細菌は、わたしたちの老化を防ぐ大きな役割を果たしています。菌は本当にありがたい私たちの味方です!
若さと美貌を守るためにも、腸内環境、腸内細菌を大切にしないとバチが当たりますね!

腸内細菌はデリケートです。
食べ物が偏ったり、菌が発生しない食品添加物や防腐剤、風邪でも処方されてしまう菌を殺す抗生物質などで、絶滅してしまう腸内細菌もでてきます。

いまの日本では致し方ないのかもしれませんが、腸内細菌が弱れば、液の40%を占めるはずの多様な生産物質も少なくなり、免疫力の低下や老化の助長につながります。

発酵と酵素

人類は、発酵という形で菌の酵素を利用してきました。

日本食は、糠漬けや粕漬け、納豆、味噌や醤油、かつお節、お酢、そして日本酒焼酎甘酒など、ほんとうに豊富ですね。
わたしは奈良漬けクサヤも大好きです。

これらは、発酵菌にしかできない生産物質を生み出しています。
だから、昔から漠然とした言い方ではありますが、体感として発酵食品が重宝されてきたのです。

複合植物発酵エキス=発酵酵素原液

もう、お分かりですね。様々な植物原材料を使い、その良さを引き出すため、わざわざ数ヶ月から年単位で、発酵菌の消化酵素と代謝酵素で作り出したものが、発酵酵素のエキスです。

私どもの商品は、他社と比較して7000種を超える突出した成分が含まれている発酵酵素なんですぅ~と、ついつい自慢したくなりますが、今回はやめておきましょうか(笑)。

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