人生100年の時代。「昨日の夕食、何食べたっけ?」、「テレビに出ている人の名前が出てこない」。
これって歳のせいかしら?
そんな経験が増え、記憶力の低下が心配という皆さま・・・今日から脳を活性化させ、若返らせませんか?
今の脳年齢をチェック
脳年齢を測る「色読み脳年齢テスト」というものがあります。
行頭に「色」と書かれている行は、漢字に惑わされずに文字の色を読みます。
行頭に「読み方」と書かれている行は、文字の色に惑わされずに漢字を読みます。(画像をクリックすると別画面で開きます。)
これを繰り返し、最後までかかった時間で自分の脳年齢が測定できるというものです。具体的な脳年齢は次の通りです。
20秒以内 → 20代
25秒以内 → 30代
30秒以内 → 40代
35秒以内 → 50代
40秒以内 → 60代
50秒以内 → 70代
テストの結果はあくまで目安です。楽しみながら定期的に続ければ、脳が鍛えられます。(合わせて読みたい:チョコをちょこっと食べるなら・・・)
脳の『能力』を鍛える!
認知機能・コミュニケーション能力・自立機能を改善するため、感情・理性・記憶を司る脳の【前頭前野】を鍛える方法をご紹介。
利き手と反対の手を使う
まずは日常のちょっとした事に反対の手を使ってみましょう。例えば玄関のドアを開ける時やコップを持つときなど、簡単にできることから始めます。反対の手を使うとイライラしそうですが、その不自由感こそが脳への刺激となり、神経細胞の回路が活発に働き始めます。
自分が見ている物を実況する
人は普段、自分の興味のあるものだけを見ています。言い換えれば、目から入る情報の殆どはスルーしている状態。
しかし言葉に出して描写しようとすると、見過ごしていたものにも注意を払い、観察するようになります。そして「自分の中にある言葉で表現し、文章として組み立てる」という、脳に負荷がかかる作業が必要です。
例えば公園の噴水で孫が水浴びをしています。普段であれば孫だけに視点が集中し、周辺の状況にはあまり注意が行きません。
しかし孫を含め周囲の実況をした場合はいかがでしょう。
【例えばこんな感じでしょうか?】
抜けるような青空のもと、○○公園では、女性が犬と散歩しながらまさに今、噴水の後ろにある東屋を横切ろうとしています。私の孫たちは噴水の中で涼しげに水浴びをし、一人が私に向って両手を振っております……
声を出して話すことで、脳と直結している舌下神経が働き、いっそう脳を活性化させます。
まず、1日10分を目安に試してみましょう。
「家事」が脳の『怠け癖』をストップ
脳は同じ行動による刺激にすぐに慣れてしまい、マンネリ思考に移行してしまいます。
家事の同時作業で思考力をフル活用!
地味に思える家事は、脳を活性化させる要素がたくさん!
例えば掃除、どの部屋のどこから片づけるのか、捨てる物、残す物、どこにしまうのかなど、選択と判断の連続です。
さらに掃除と洗濯などを同時に行う場合は、段取りを考えながら質の違う作業を並行して行うことになり、脳は活発に働きます。
料理はメニュー決め、材料の選択・段取り、味覚、触覚、視覚、聴覚、嗅覚といった五感をすべて使うので、脳の各領域を刺激します。実際に料理療法という認知症ケア方法も存在します。
ダラダラとやらず、時間に制限を設けて作業すると、脳はさらに鍛えられます。このように家事を続けることで、より早く的確な対応を考え、指令を出す『脳の基礎体力』がつきます。
ところが脳の基礎体力が弱いと、脳は思考系の指令を出すのが苦手になります。すると、人は
「楽をしたい」
「面倒くさいことはやりたくない」といった怠け癖がつき、だらだらと時間を過ごしてしまいます。
家事は応用の連続。面倒くさがらず一つひとつ片づけることが、脳の基礎体力を鍛える訓練となります。
脳に刺激!日記にチャレンジ
最後にもう一つ、手書きで日記をつけましょう。
日記は表現する単語、文章の組み立てなど、脳をフル活用する作業の連続です。
実際に私が取材で伺った多くの皆様は日記をつけていらっしゃり、若々しく過ごされています。ぜひトライしてみてください。
健康管理士の松渓(マッケイ)と申します! 若い頃はスキー三昧の日々を送っていましたが大ケガをして引退。そこから健康のありがたみに目覚めました。皆さまの日々の暮らしに「ちょっと役立つ」情報を随時発信していきますので、参考にしていただければ幸いです。
残念ながら、25年ほど健康関連の業界に身をおく私からすると、世にあふれる健康情報の中には「?」と首をかしげたくなる内容も。そのため、つい辛辣な言葉もでてしまうことがあると思いますが、どうかご容赦くださいませ。