コラム

サツマイモを効果的に食べる方法

すっかり肌寒くなり、体調を崩しやすい季節になりました。
日が落ちるのもいつの間にか早くなり、1日がとても短くなったような感覚です。
気象庁によると11月はまだ秋ですが、暦の上では11月8日の立冬を過ぎた今は冬の始まりとなります。

邪気である燥邪が肺の働きを邪魔して、呼吸器系のトラブルや皮膚、唇、髪、お通じなどに悪影響を与えやすくなる季節です。

夏の暑さと季節の変わり目で、とれていない疲れが体にまだまだ残っていませんか?
今回のキーワードは【疲労回復】
いまのうちに回復し、燥邪にも負けない体づくりをしましょう。

目次

キーワード食材 サツマイモ

災害や戦争などで伴う飢餓に備えて備蓄される救荒食物のサツマイモは、中医薬学では【サツマイモを常食すると五臓を肥やす】と言われているほど栄養価の高い食材です。
エネルギー源となるデンプンや疲労回復を促すビタミンB1が豊富。
大腸の働きをよくする薬効もあるので、便秘や大腸がん予防にも有効です。

 

効果的に食べる方法と注意点

食物繊維は皮に多く含まれているため、栄養を効率よく摂るには、皮ごと食べるのがおすすめです。
さらに一度冷やすことで糖質の一種であるデンプンが『レジスタントスターチ』という食物繊維と同じ働きをする成分に変わります。

 

レジスタントスターチの特に注目すべき点は、ただの食物繊維ではなく発酵性食物繊維だということ。
発酵性食物繊維は善玉菌のエサとなって発酵し、増殖をサポートするとともに善玉菌に有用物質を作らせることで、腸内を悪玉菌が増えにくい弱酸性に保ちます。
腸内環境改善にもっとも役立つ食物繊維なのです。

そして血糖値の上昇を抑えてコレステロール値を下げる嬉しい働きも!

でんぷんは穀類やいも類に多く含まれており、普段のご飯やパン、麺、いも類を使った料理から、自然に摂取できる成分です。
ところが、昨今の日本では主食である穀類の摂取量が減少しており、本来摂れていたはずのレジスタントスターチの摂取量も減ってきていると考えられます。

焼き芋やふかし芋はビタミンもたっぷりで、お肌の質を改善するのにもオススメですが、サツマイモの成分は食べ過ぎると腹痛や下痢の原因にもなるので食べ過ぎには気をつけましょう。

おすすめレシピ

もっちりがたまらない!
さつまいもニョッキとクリームソース①加熱してマッシュしたサツマイモ170gと米粉70g、塩2gをボウルに入れて混ぜ、牛乳50ccを加減しながら加えてこねて、ひと塊に丸める。②適宜に分割し、直径2cm程度の棒状に伸ばして2~3cmに切り分ける。切り分けた生地はフォークの背で押して軽く平らにしておく。③たっぷりの沸騰した湯で生地を茹で、浮き上がったら湯を切って冷水で冷やす。④鍋に生クリーム100ccと牛乳50cc、パルメザンチーズ5g〜10gを入れてとろみがつくまで火にかけ、ニョッキを加えて塩で味を整えて皿に盛ったらコショウを振りかけて完成。

 

さむい夜にピッタリ
サツマイモと豆乳のポタージュ①サツマイモ1本を濡らしたキッチンペーパーでくるみ、さらにラップで包んで500wで5分程チンする。②鍋にバター10gと玉ねぎ1/4個分のスライスを入れて炒める。③皮を剥いたサツマイモと豆乳200ccを②の鍋に入れてプロセッサーやミキサーでかくはんし、追加で豆乳150ccと、味噌大さじ1程度入れて煮込めば完成。

 

 

評価をお願いします

最近の記事