コラム

肺と肌を潤す秋食材

秋になって気温や温度が下がり空気が乾燥すると、のどや鼻の粘膜が乾燥して免疫力が下がります。
すると皮膚の毛穴が詰まるので体の余分な水分を出すやめに、くしゃみや咳がでやすくなるのです。
体を潤し、免疫力を高める作用を持つ秋の野菜などを使った料理をしっかりとって、風邪を防いで潤い肌に整えましょう。

 

秋の食材の特徴と上手な食べ方

しいたけ

不老長寿の妙薬として名高い食品です。
漢方では風邪と切り傷に薬効があります。
栄養学では、β-グルカンなどの成分が免疫力を強化して、風邪やアレルギー症状、がんを予防することが明らかに。
とくに干ししいたけの薬効が高いとされています。
免疫力が強化され、骨粗しょう症予防にも有効。

・・上手な食べ方・・

【しいたけの甘煮】
干ししいたけを水にもどし、もどし汁、出汁、しょうゆ、酒、みりんで煮しめる。
旨味や薬効がしみ出た煮汁ごと保存し、めん類やお弁当のおかずに毎日食べると良いです。

 

まいたけ

抗がん作用など優れた薬効で、今も昔も注目されています。
五臓の働きを活性化し、生命エネルギーの気を補う作用があります。
糖尿病や高血圧、脂質異常症などの生活習慣病の予防や改善にも役立つ食材です。
近年、抗エイズ作用があることもわかり、さらに価値が高まっています。

・・上手な食べ方・・

【まいたけの天ぷら】
まいたけを小房に分け、小麦粉、卵、冷水を合わせた衣につけて揚げる。天つゆには大根おろしを入れ、すだちをしぼっていただく。
きのことすだちは出会いもの、相性の良い組み合わせです。

 

なめこ

独特のぬめり成分が、胃や鼻の粘膜を保護します。
胃腸の働きを補い、風邪の予防やアレルギー症状を緩和。
コレステロールや発がん物質を吸着して排出する働きがあります。
食欲増進、腹痛を和らげる働きも。

・・上手な食べ方・・

【なめこのおろし和え】
さっと水洗いして軽く湯通しし、大根おろしと和える。酢、しょうゆ、出汁、砂糖で調味し、ざく切りにした三つ葉ともみ海苔を添える。
大根は食べる胃腸薬です。消化を抑止、淡を除いて熱を下げる効果があります。
きのこ+大根は、胃腸虚弱な方には理想的な組み合わせです。

 

しめじ

味も薬効も秀悦。ダイエットや美肌効果もあります。
〜香り松茸、味しめじ〜と称されるほど、味わい深い秋の味覚です。
旨味成分だけなく。アミノ酸をバランスよく含み、カルシウムの吸収を高めるビタミンDのほか、食べすぎを防ぐ働きのあるレクチンがダイエットにも効果を発揮、シミのもとであるメラニン色素の生成を抑えて、美肌づくりに有効。女性にうれしい効果がいっぱいのきのこです。

・・上手な食べ方・・

【しめじとキャベツのカレー炒め】
しめじは石づきを取ってほぐし、キャベツとネギをひと口大に切って、オリーブオイルで炒め、塩とコショウ、カレー粉で調味する。
しめじは気をめぐらせて肺の機能を補う働きがあり、キャベツのビタミンUは胃腸の働きを助け、辛味のカレー粉とネギは肺を補います。
これらの組み合わせで秋におこりやすい肺のダメージを修復しましょう。

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