コラム

キレイになる最善の方法2

私たち日本人は、遺伝的背景や生活環境、体質などが欧米人とは異なります。
たとえば、腸内細菌ひとつとっても、日本人の腸には炭水化物の代謝を促す菌が欧米人に比べて多いことも知られています。
日本人である自分の体に本当に合っているものかがわからないものを食べるより、一度立ち止まって、長い歴史のなかでご飯とお味噌汁という日本人ならではの食事が受け継がれてきた意味を考えてみることも有益です。

前回に引き続き、キレイになる最善の方法を著書『食べなきゃキレイになれません』にならってご紹介いたします。

やせやすい体をつくる、日本人に合う食事

「お米を食べると体内の水分が増えて潤う」という話を聞いたことがありますか?
お米を食べて筋肉や肝臓にグリコーゲンという形で栄養が蓄えられるとき、グリコーゲン1つにつき水の分子3つを抱え込むため、全身の水分量がぐっと増えます。
全身の水分量が増えることは、体がすみずみまで潤うということ。それが肌なら、肌の水分量が増えることによって小ジワが目立ちにくくなったり透明感が出たりと、見た目にも美しさが表れるようになるのです。

ダイエットのため糖質をオフしようとしたとき、よくやりがちなのは、食事からご飯を抜くことではないでしょうか。
「おかずだけ食べてご飯を食べない」「ご飯を半分に減らす」といった食べ方はエネルギー不足を起こすもと。

主食になる炭水化物のなかで、ご飯をおすすめする理由は、「脂質の割合が少ない」からです。たとえば、パンにはご飯の数倍もの脂質が含まれていることが知られているように、脂質の少なさでご飯にかなうものは、なかなかないのです。炭水化物のなかでも圧倒的にヘルシーなご飯を食べ、必要な糖質を体に入れていくことで、やせやすい体を手に入れましょう。

美しいからだをつくる素材の選び方

キレイになる食べものの選び方として、「素材の姿が想像できる食べものを選ぶ」という方法もあります。「ご飯はお米、お味噌汁はそれぞれの野菜」というように、見た目から素材の姿がすぐに想像できますよね。

具体的には、まず主食をご飯にするところからはじめましょう。
小麦を粉にしてからつくるパンや麺類などの加工食品とは異なり、ご飯はお米の状態からほぼ加工されていない自然食品です。主食を自然食品にシフトするだけで、毎日の食事の質はぐっと上向きになります。
また、調味料についても、入っているものの種類が少なくシンプルなものが良いです。

たとえば、醤油なら「大豆、小麦、食塩」がベスト。ブドウ糖果糖液糖やカラメル色素といったものが入っていないものを選ぶだけでいつものお料理が格段においしくなるのでぜひ試してみてください。
自分が口にする食べものが、何からできていて、どこから来ているのかについては、透明性があったほうが安心できますよね。

ちなみに、カップ麺やインスタント麺を食べる場合にもちょっとした工夫があります。
小松菜やホウレン草などの冷凍野菜や、乾燥わかめやネギなどのフリーズドライの野菜を足して食べると「加工品+素材がわかるもの」になって栄養面でもプラスの効果が見込めます。
「食べない」選択ではなく、このように「プラスして食べる」というポジティブな食べ方もおすすめです。

「やせホルモン」を分泌させる

「もっと食べたい」という気持ちが起こらないようにし、過食をさけることは誰にでも簡単にできます。

それが、よく噛むということ。
私たちが食べものを噛んで食べるとき、レプチンというホルモンが分泌されます。レプチンは食欲を抑える働きがあるだけでなく、私たちの体内にたまった脂肪を燃焼させたり、エネルギー消費を促進したりする役割もあります。

ただし、そんな「やせホルモン」のレプチンが分泌されるのは食べはじめてすぐではありません。
一説によると食事をスタートして20分後ともいわれています。これは、ゆっくり時間をかけて食べないと「やせホルモン」は分泌されないということ。だからこそ時間をかけてよく噛んで食べる必要があるのです。ひと口目は100回噛むのが目安です。

よく噛むことは、パロチンという若返りホルモンを出すことにもつながります。肌や髪が老化するスピードがゆるやかになるほか、新陳代謝もうながすので、肌の生まれ変わりがスムーズになって美肌へと導かれます。
アンチエイジングの心強い味方になるパロチンは、耳下腺から出る唾液のみに含まれています。しっかり噛んで唾液をたくさん出せば効果的なアンチエイジングにつながるのです。

「若玄米」ですっきりデトックス

言歩木は玄米、特に発芽玄米ともち麦を推奨していますが、若玄米もおすすめです。
若玄米とは、玄米が成熟する前に刈り取った未成熟のお米のなかから、とくに緑色をしているものを選り集めたもの。緑色の正体はクロロフィル。クロロフィルは高いデトックス力を持ちます。
若玄米は、ビタミンやミネラルはもちろん、食物繊維が豊富で白米の7倍以上も含まれています。毎日食べることでお通じの改善効果も見込めます。

メンタル面でも若玄米は頼りになる存在。ストレスを軽減したり、リラックス効果があるGABAというアミノ酸がたっぷり含まれています。若玄米は、1時間ほど浸水したあと、通常の白米と同じ炊飯モードで簡単に炊くことができるので手軽に始められると思います。
体に必要な栄養素をしっかりとりながら、不要なものをデトックスしていく。

これがキレイになる唯一の方法なのです。

年齢を重ねても内側から輝く魅力にあふれ、見た目の美しさも兼ね備えていくには、今日の食事から整えること。

やせやすく太りにくい体を目指すなら、やはりしっかり食べることが必要不可欠。「食べない」ではなく、きちんと「食べる」ことで、元気で健康的な心身も、キレイになることも叶います。

 

 

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