コラム

あなたも発症するかもしれない!?急増する眼病「黄斑変性」

私たちは情報の8割を目から得ているといわれています。しかし加齢とともに目には老眼や白内障、緑内障、そして黄斑変性といった病気が現れ、ドライブや読書、スポーツなどの楽しみが奪われていきます。
眼病の中でも黄斑変性は急増中で、50歳以上の8人に1人。とくに男性の発症が多くみられ 、中途失明原因の上位を占めているのです。

《目次》−前編−
1.黄斑変性とは

2.黄斑変性の症状
3.目の状態をチェックしてみよう
4.黄斑変性のタイプ
5.なぜ新生血管が目の障害に?

–後編 「異常を見つける方法とは」
6.黄斑変性の検査
7.治療法
8.予防・改善のために必要なこと

黄斑変性とは

黄斑変性は加齢などで黄斑部の老廃物の処理能力が衰えて、細胞や組織、血管に活性酸素の影響で生じた老廃物が蓄積することで発症します。ものを見るために最も重要な黄斑にダメージを与える活性酸素は、紫外線や喫煙、アルコールや添加物、さらには日々の呼吸でも発生し、病変が進行します。

黄斑変性の症状

黄斑変性には次のような症状があります。片目をふさいで、左右それぞれの目がどのように見えているか確認してみましょう。

【変視症】ものがゆがんで見える。

【色覚異常】色の区別がつきにくい。

【中心暗点】見ているものの中心が暗い・欠けて見えない。

【視力低下】
見たいものがはっきり見えない。

目の状態をチェックしてみよう

目にゆがみや異常がないかアムスラーチャート表で問診してみましょう。メガネをかけたまま10〜20センチ離れ、片目で表の中心の黒点を見つめてください。

この時に黒点を含む中央部分がゆがんで見えたり欠けて見えていませんか?見え方に異常がある場合は、すぐに眼科の診察を受けましょう。

黄斑変性のタイプ

【萎縮型黄斑変性】
欧米に多い萎縮型。網膜の組織に老廃物がたまり、黄斑部の視細胞(見るを感じる細胞)が萎縮していきます。進行は緩やかで、すぐに視力が悪化することはありませんが、突然、新生血管ができることもあり定期検査が必要です。

【滲出型黄斑変性】
発症する90%の日本人に多い滲出型(しんしゅつがた)。もろく壊れやすい新生血管が黄斑部に発生し、活動することで発症します。突然見えなくなり、症状の進行が早く、適切な治療を行わないと視力に大きなダメージを与えてしまいます。いくつか治療法があります。

なぜ、新生血管が作られるのでしょう?

目は脳の23倍もの血液を必要とする精密な臓器です。老廃物の排出を行う血流が悪くなったり血管が詰まったりすると、栄養不足と老廃物の回収を補うため網膜に新しい血管を作り出します。
新生血管は、本来の血管とは違い急ごしらえで出来が悪く、血液や成分が滲み出て視細胞に障害を与えてしまうのです。

–後編  「異常を見つける方法とは」− 
検査や治療、予防法についてお知らせいたします。ぜひ、ご一読くださいませ。

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