最近、友人から白内障と診断されたと相談を受けた松渓です。そこで普段、健康診断でしか縁がない眼科について調べていたら、医学会および日本の課題となっている英語力と、白内障の手術について興味深い話題にたどり着きました。
医学会では英語が重要
医学界では、英語ができなければ世界最先端の議論には参加できません。
残念ながら日本の英語力は世界112ヶ国中78位、アジアでは最下位。
※2021年、EPI英語能力指数(EF EPI)により
実際に2021年に開業医1650人を対象にしたアンケートでも7割が自分の英語力に自信がないと答えたそうです。
最新の医学知識を得るには英語でディスカッションしたり、論文を読みこなす能力が必須です。
日本もグローバル化し、外国人の患者さんが増えてきていますので、英語の勉強は避けて通れないようですね。
ちなみに、同アンケートで「現在、診療のために英語を勉強していますか」との問いに対し、2割弱ですが頑張っている先生もいます。
日本では小学校から英語教育が必須科目になりましたので、今後はもっと英語が得意お医者さんも増えることでしょう。
さて、偉そうなことをいっている松渓ですが、英語はからっきしどころか日本語すら怪しい時も。日々、勉強することは大切なんですねぇ。
※アンケート内容:m3.com調べより
白内障のレンズ・手術装置は日進月歩
誰もがいずれなるといわれている白内障。手術は目に細いメスで切り込みを入れて濁った水晶体を取り除き、替わりとなる「眼内レンズ」を挿入するというもの。
以前は折りたためないプラスチック素材のレンズだったため、大きく目を切開する必要がありました。また、使用中に経年劣化で白濁してしまうレンズや、手術後に感染症を引き起こすなど、様々な問題もあったようです。
しかし近年、眼内レンズの技術は目覚ましい進歩を遂げており、単に濁りを取るだけではなく、近眼・乱視・老眼を同時に補うレンズや、日本人に合ったレンズなど種類も豊富。しかも小さく折りたためるため、挿入する穴もわずか3ミリほどです。
手術機器も日進月歩の改良で、眼内レンズのズレを予防するなど、医師の技術を補うものが次々と開発されています。ただし、ほとんどが外国製のため、こういう情報に触れるにも英語力が欠かせないといいます。
万一、白内障の手術となった場合、その施設が最新の眼内レンズや医療機器をそろえているかを確認し、最新鋭であれば英語が得意で新しい技術を習得しているお医者さんなのかもしれません。
眼トレは失明することも
眼球を左右上下に素早く激しく動かすと、目の健康と老化予防にいいとテレビで取り上げられた『眼トレ』。
ところが多くの人が、目を激しく動かしたために網膜が引っ張られて、網膜剥離を起こし、多くの眼科に患者さんが来院されたそうです。
実はこの運動を提唱したのは眼科医ではありませんでした。テレビの情報は視聴率獲得のため、特異なことがしばしば取り上げられます。
試す前に、テレビの情報は話半分と、疑ってみる必要がありますね。
健康管理士の松渓(マッケイ)と申します! 若い頃はスキー三昧の日々を送っていましたが大ケガをして引退。そこから健康のありがたみに目覚めました。皆さまの日々の暮らしに「ちょっと役立つ」情報を随時発信していきますので、参考にしていただければ幸いです。
残念ながら、25年ほど健康関連の業界に身をおく私からすると、世にあふれる健康情報の中には「?」と首をかしげたくなる内容も。そのため、つい辛辣な言葉もでてしまうことがあると思いますが、どうかご容赦くださいませ。